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ダーティハリー(1971年)

ダーティハリー(1971年)

言わずと知れた、主演による刑事アクション映画であり、その1作目だ。

サンフランシスコ市警のハリー・キャラハンは、犯人の検挙率こそ高いがそのあまりにも強引すぎるやり方が問題視され、市警上層部からは疎まれる存在。ある日殺人事件が発生し、市警宛に犯人から次なる犯行の予告と現金を請求する脅迫文が届く。ハリーは上層部の指示を無視して独自で捜査を行い、犯人と対峙する。

ただおのれの信念にのみ従って、ひたすら犯人を追い詰めるハリー。街中で躊躇せず拳銃をブッ放し、建物が破損し、それでも意に介さない。「ダーティハリー」と呼ばれるのは、やり方がダーティなのと、扱う事件がダ-ティだから、とされている。しかし全くの冷酷無比かと言えばそういうことでもなく、傷を負った相棒とその彼女を優しく見舞い、自身の妻は自動車事故で死んだと寂しく語る、人間らしい一面も見せている。

正義を振りかざすでもなく、警察組織に属していながらもアウトローのスタンスを取る、アンチヒーローの誕生だ。1971年公開というのも、あまた溢れ返る刑事もの作品に大きく先んじていて、つまりこれ以降に作られる刑事もののほとんどは、ダーティハリーを意識せざるを得ないと言っても過言ではないはずだ。

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