バンクシー展@アソビルに行ってきた
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最終更新日:2023/08/05
バンクシー アンディ・ウォーホル, ブラー, マリリン・モンロー
先日、横浜駅前アソビルにて開催されている「バンクシー展 天才か反逆者か」を観に行ってきた。本人非公認とのことだったが、コレクターが所有する作品が多数展示されていて、見応えがあった。
まずは、横長のスクリーンにて10分程度の映像を視聴。世界各地でのバンクシー作品が地名と共に紹介される。この人の母国イギリスをはじめとするヨーロッパ、そしてアメリカでの作品が圧倒的に多い。中東やアフリカの戦地なども。アジアは、ほぼなかった。
続いて、「消費」「戦争」といったテーマ毎の作品展示に。子供、そして動物特にネズミが多い印象だ。シンプルなアートの中に風刺の利いた主張が込められた作品が多い。外壁に直接描画した作品のイメージが強いが、それらのいくつかは展示ブースの一部の壁に引き伸ばされていた。もちろん壁面ばかりではなく、通常の絵画もある。中にはダンボールに直接書いた絵もあって、間近で見るとタッチ自体はほんとうにシンプルなのだが、描けそうでいてこの人でなければ描けない絵だ。
ブラー『Thnik Tank』のジャケットも、この人による作品だった。冒頭の映像を見たときに似てるなあと思いはしたが、ほんとうにこの人が手がけていたとは恥ずかしながら知らなかった(汗)。アンディ・ウォーホルのマリリン・モンローを模したケイト・モスの作品も印象的。ニコチャンマークを多用した作品もあった。
終盤では、一般ニュースでも話題になった、オークションで落札された絵をシュレッダーにかける一連の映像が流されていた。リハーサルではうまくシュレッダーにかかったのに、本番の落札直後では途中で止まってしまうという痛恨のミスが発生していたそうだ。
バンクシーは匿名の画家で、その姿を公に出すことは一切ない。制作の様子を捉えた映像があったが、これは果たして本人?いや、こういうふうに作っているのではというイメージだったのかな。ふつうに考えれば、いくら匿名とはいえこの人をサポートしているスタッフや協力者が必ずいるはずで、ネット時代によく正体がバレないなあと感心する。
バンクシー展は、夏には品川の寺田倉庫でも開催される。現在世の中は不安定だが、開催が実現すればぜひ行ってみたい。
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