ナショナル・ギャラリー(2020年1月2日)
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最終更新日:2020/06/27
パリ・ロンドン旅行2019年12月-2020年1月 007シリーズ, ニュー・オーダー
トットナム・コートロード駅からノーザンラインに乗り、チャリング・クロス駅で下車。トラファルガー広場内にある、ナショナル・ギャラリーに入った。
展示物の代表作は、ゴッホの「ひまわり」。そこそこ人だかりができていた。また、以前上野の森美術館で開催されていた「怖い絵展」のシンボル的絵画だった、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」も確認することができた。
ワタシが訪れた目的は、ふたつあった。まずひとつめは、「007 スカイフォール」のロケ地になった部屋に行くことだ。
劇中では、ジェームズ・ボンドがMI6のQとはじめて会い、武器の受け渡しをしていて、それはルーム34だった。近代画家の絵画が展示されていて、ふたりは「戦艦テメレール号」を見ながら長椅子に腰かけて会話を交わしていた。しかし実際に行ってみると、この絵画の前に長椅子はなかった(笑)。恐らくは、撮影のためだけに配置が変えられたのだろう。
もうひとつの目的は、フランスの画家アンリ・ファンタン=ラトゥールの「薔薇の花籠」を観ることだ。
この絵はニュー・オーダーのセカンドアルバム『Power,Corruption & Lies(邦題:権力の美学)』のジャケットの元ネタで、デザイナーのピーター・サヴィルがギャラリーを訪れ、交渉して模写したものをジャケットにしたと聞いていた。この絵がどこに展示されているかを事前に突き止めることはできなかったが、ラトゥールは19世紀の人だったので、近代画家のブースを回れば見つけられると思っていた。
がしかし、近代画家のブースの14部屋すべてを通って見たものの、その絵は見当たらなかった。絵のサイズが小さければ見落とした可能性があると思い、ふた回りしたが、結局見つけることができなかった。そこで、ギャラリー公式サイトにアクセスしてスマートフォンの画面に絵を表示させ、学芸員に見せて「Where is this picture?」 と尋ねた。
年配の学芸員は、すべての絵のリストの紙を取り出して調べ出してくれ、続いて館内図にて展示場所を教えてくれた。通常の展示室には数字が振られているのだが、近代画家ブースとは真反対の「A」という特別なブースにあることがわかった。どうりで、いくら捜しても見つからなかったわけだ。
通りすがりに展示されている絵画をチラ見しつつ、目的のブースAに到着。あった。探すのに苦労した分、絵を目の当たりにしたときは少し感動した。そして、数ある中からこの絵を選択したピーター・サヴィルの感性はすごいなと、改めて思った。
ナショナル・ギャラリー展は、3月から日本でも開催されるとのことだ。
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