バービーボーイズ『葡萄缶 BARBEE BOYS’10』
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BARBEE BOYS バービーボーイズ
1992年の解散以降、不定期に再結成しているバービーボーイズ。2009~2010年にかけてはツアーを実施していて、2010年ツアー最終の武道館公演がDVD化されている。
『もォやだ!』でスタート。武道館に戻ってきたことをMCで言いつつ、「約束通り戻ってきたよ~」という歌い出しの『Na Na Na』へ。ライブDVDではMCはカットされがちなものだが、この作品に関してはほぼ収録されている。KONTAがこの会場に来ているやつは名乗り出ろと言って数人の名を挙げるが、反応なし。それもそのはずで、指名手配犯だからだ。DVDではピー音が入っている。
ステージは、後方上部にスクエア型のオブジェが設置されている。通常はステンドグラス柄になっているが、時折演奏中のメンバーを映し出し、実はスクリーンでもあった。これ以外には特に装飾がなく、80年代の白亜のひな壇セットを思えばシンプルだ。それは、音楽そのものがメインであるという、バンド側のスタンスのようにも思える。
武道館くらいの規模になると、さすがにステージは広い。フロントのKONTAと杏子のみならず、ギターのイマサ、ベースのエンリケもステージ上を右に左にと動きながら弾いている。杏子は基本は黒のロングドレスながら、ストールを使い分けたり、『STOP!』ではスカートをセパレートさせてボディコン姿になったりしていた。
コイソが刻むリズムは、思った以上に映えていた。エンリケのベースソロのときには、映像は開演前と思われる楽屋の様子を映し出していた。一方、イマサのギターやKONTAのサックスは、調子が今ひとつのように見えなくもなかった(それでも突出していることに変わりはないが)。
終盤、『女ぎつねon the Run』以降は、『目を閉じておいでよ』『ラサーラ』『C'm'on Let's go!』『負けるもんか』と、まさに怒濤の展開。『チャンス到来』で本編を締め、アンコールも2回行われた。イマサからメンバー紹介があり、またツアー中に作ったという新曲『CRAZY BLUES』も演奏された。
メンバーがステージを後にし、客電がついて終了を告げるアナウンスが。画面には、テロップが流れ始めた。しかし、少しすると杏子がステージに生還。挨拶するのかなと思ったら、男性陣4人も登場。デビューシングル『暗闇でDANCE』を演ってくれた。
その後映像は無音になり、早回しによる逆再生が始まった。約5分でスタート時にまで戻り、更に戻ってリハーサル風景になった。このDVDに特典映像なるコンテンツはないが、最後に付与されたコレが特典といえば特典だろう。
個人的には活動当時のバービーを生で観たことはなく、このツアーが初見だった。この数日前に行われていたZepp Tokyo公演、そしてこの武道館には足を運んでいた。その場にいた身としては、オーラスはサプライズとは思わず、もう1回出てくれる予感はあったと記憶している。『暗闇でDANCE』がセットリストから落ちることはないはず、という確信があったのだ。
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