バービーボーイズ『蔵出し・蜂大全 – BARBEE BOYS LIVE STAGE ANTHOLOGY – 下巻』
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BARBEE BOYS バービーボーイズ
バービーボーイズが2009年にリリースした、「蔵出し」と題された未発表映像集。上巻は活動後期、そして下巻はデビュー前後から武道館進出を果たすまでの活動前期を扱っている。
冒頭が、エピックソニーのオーディション決勝大会。画質こそ荒いが、それよりも映像として記録され、残っていることの方が嬉しい。バービーは東京代表と紹介され、『暗闇でDANCE』『MIDNIGHT CALL』の2曲を演奏している。
このときのベーシストは別の人で、エンリケはバービーの噂を聞きつけて会場に行ったが、間に合わず観れなかったそうだ。バンドは手応えがあった様子で、コイソはオレたちで決まりじゃねと言い、実際その通りになった(ファーストアルバムのレコーディング中にベーシストが脱退し、その後エンリケが加入する)。
四ツ谷フォーバレーでのライブは、個人的に知人のバンドを観に行ったこともあるライブハウスなので、感慨深い。キャパシティは100人か200人くらいと思われる狭いハコで、そこでバービーがライブやってたのかと思うとテンションが上がる。メンバーは身動きが取れず、コイソ以外の4人は直立不動で歌い演奏していた(フォーバレーは、残念ながら数年前に閉鎖している)。
後期の完成されたスタイルを知っていて初期のパフォーマンスを観ていると、なかなか興味深い。KONTAと杏子が1本のマイクで肩を組んで歌っていたり、2人の立ち位置が逆だったりして、いろいろ試行していたんだなと思う。一方でイマサが手掛けた曲は既に完成度が高く、いつブレイクしてもおかしくなかったように思える。
売れて人気が出るにつれ、ライブ会場が大きくなっていくのは自然な流れだが、バンド特にイマサはアリーナクラスへの進出には戸惑いがあったようだ。客の顔や動きが見えるくらいの会場でライブがしたかったと、インタビューで答えていた。
オーディションからデビュー、ライブハウス、ホール、日比谷野音、武道館と、下巻はバンドが短期間にビッグになっていく課程をたどっている。また、上巻と同様パッケージにはファンクラブ会報「暗闇日報」が同梱。武道館公演のことを東スポのプロレス記事のノリで綴っている。
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