ナンバーガール(Number Girl)『OMOIDE IN MY HEAD 4 珍 NG & RARE TRACKS』
ナンバーガールの2005年「OMOIDE IN MY HEAD」プロジェクトの第4弾にして最終編は、CD2枚プラスDVDによるレア音源集だ。
まずはCD。自主制作したカセットテープの音源、リハーサルテイク、未発表曲、オリジナル以外のコンピレーション盤に収録されている曲など。ディスク1冒頭の『TRANPOLINE GIRL』は、はじめてレコーディングした曲。『Do you wanna dance?』はオリジナルはビーチ・ボーイズ、しかしバンドが意識したのはラモーンズバージョンとのこと。全般的に、演奏は荒削りかつ迫力が今一つで、音もスカスカしている。が、後々開花する彼らの原石状態は確認できる。
ディスク2、冒頭の『真っ昼間ガール』は、オリジナルはシングルのカップリングだが、ここでは田渕ひさ子がヴォーカルのバージョン。新鮮。『黒目がちな少女』は、『NUM-HEAVYMETALLIC』収録とは同名異曲のインストで、ソニック・ユースのようなノイジーな曲調は個人的には結構ツボだ。ライブ音源ではザ・フー『Substitute』のカヴァーもあり、完コピに近い演奏と勢いに委せた向井のヴォーカルは貴重だ。
DVDは、約26分の2000年USツアー時のドキュメンタリーだ。ニューヨーク郊外の一軒家のスタジオでの、アルバム『SAPPUKEI』レコーディング風景は、結構貴重。プロデュースを手がけたマーキュリー・レヴのデイヴ・フリッドマンと、向井とのやりとりも確認できる。
各地のライブハウスでの演奏シーンも盛り込まれていて、日本のロックバンドがアメリカに切り込んでいっているさまが伺える。『記録シリーズ』のブックレットには、バンドの全ライブ日程が掲載されているのだが、それによるとロリータ18号やポリシックスらとも一緒だったようだ。
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