ボノ インタヴューズ
u2のボノの、30万字に渡るインタビューを掲載した本を読んだ。500ページ近くもある分厚い本で、だらだらと読んでいたら3ヶ月もかかってしまった。著者はパリ在住の音楽ジャーナリストで、U2/ボノとはかなり気心の知れた間柄のようだ。取材は2002年から2005年にかけて行われ、この2人の対話形式で掲載されている。
話題は多岐に渡っている。U2のメンバー4人が知り合ったきっかけや、その近辺のエピソード。4人は同じ高校の同窓生であり、更に付け加えればボノの夫人もそうだ。バンドのリーダーはボノではなく、ラリーだと言っていたのにも驚かされた。更にはデビュー後の活動についても数多く語られ、政治や社会問題といった点についてももちろん触れられている。
個人的には、ロックバンドとしてのU2の裏側をいろいろ知ることができたのが収穫だった。デビュー以来解散の危機がないどころか、一度のメンバーチェンジがないのも、単にメンバー間の結束が固いだけでなく、ビジネス面での整理がきっちりされていたからだ。印税は4人均等に分け合い、また通常アーティストがレコード会社と交わすよりも印税の比率を低く設定し、その代わりに楽曲の所有権を自分たちで握っている。プリンスが、生前レコード会社とあれこれもめていたことを、U2はすんなりとクリアしていたのだった。
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