U2『Go Home : Live From Slane Castle Ireland』
u2のライヴDVD『Go Home:Live From Slane Castle Ireland』を観た。これは、2001年8月にU2の地元であるアイルランドのスレイン城というお城の敷地内(つまり野外)で行われたもので、8万人ものオーディエンスが集結した。
ライヴはこのときのツアー名にもなっている『Elevation』でスタートし、続く『Beautiful Day』で早くも沸点状態に。しかし選曲は、当時の新譜『All That You Can't Leave Behind』からの曲に偏ることなく、新旧満遍なくセレクトされている。個人的には、『Until The End Of The World』『Angel Of Harlem』『Bullet The Blue Sky』『With Or Without You』といった辺りが演奏されているのが嬉しかった。
ステージ前にはハート型のアーチができていて、ボノはあまりステージ上には立たず、アーチ上で歌うことの方が多い。そして中盤ではそこでアンプラグド・セットが披露され、『Desire』『Staring At The Sun』が演奏された。ボノのMCも頻繁にあるのだが、日本盤でありながら字幕はない。その埋め合わせなのか、ブックレットに日本語訳が掲載されていて、MCのときはそれを見ながら映像を楽しんだ。
ライヴ以外には、ドキュメンタリー映像も収録されている。がしかし、これを観てびっくり。84年作『The Unforgettable Fire』のメイキングで、メンバーが眩しいほどに若々しい。ジ・エッジなんて、まるで別人だ(笑)。プロデューサーのブライアン・イーノやダニエル・ラノワの姿も確認できて、バンド及びスタッフの制作に賭ける姿勢が確認できる。
これは掘り出し映像ではなく、以前『The Unforgettable Fire Collection』なるビデオ作品としてリリースされていたものを転用したのだと思われる。そしてなぜココに転用されているのかというと、このアルバムのレコーディングがスタジオではなくスレイン城で行われたからだ。
他にはパソコンで使用可能なDVD-ROMコンテンツがあって、3曲のライヴ映像を360度のカメラアングルで楽しめたり、壁紙やスクリーンセーバー、カレンダーなどをダウンロードできたりする。
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