ナイン・インチ・ネイルズらが参加したU2トリビュート『Achtung Baby Covered』
Nine Inch Nails – Zoo Station
u2 (Jacques Lu Cont Mix) – Even Better Than The Real Thing
Damien Rice – One
Patti Smith – Until The End Of The World
Garbage – Who's Gonna Ride Your Wild Horses
Depeche Mode – So Cruel
Snow Patrol – Mysterious Ways
The Fray – Trying To Throw Your Arms Around The World
Gavin Friday – The Fly
The Killers – Ultraviolet (Light My Way)
Glasvegas – Acrobat
Jack White – Love Is Blindness
U2は、2011年の暮れに『Achtung Baby』のリリース20周年記念で豪華ボックスセットをリリースしたが、同時期にアルバムの全曲をカヴァーするトリビュートアルバムもリリースされていた。それが音楽雑誌QマガジンへのCD添付という変則リリースで、発売前の予約で既に入手困難になった。アマゾンでもいちおう取り扱いはあるが、高値がついている状態。しかし、iTunesでもリリースされていることを知り、ダウンロード購入した。
カヴァー陣は、なんとも豪華な顔ぶれだ。ナイン・インチ・ネイルズやデペッシュ・モードといったインダストリアル勢はこのアルバムにマッチしていると思うし、若手のキラーズやジャック・ホワイト、叙情派スノウ・パトロール、レジェンドのパティ・スミス、今年活動を再開するガービッジなど、かなりバラエティーに富んでいる。
ナイン・インチ・ネイルズは「静」に重点を置いた『Zoo Station』、パティ・スミスは『Until The End Of The World』をいつもながらの彼女らしい歌い上げでまとめている。ラストを飾るジャック・ホワイトの『Love Is Blindness』は、原曲を壊しまくり。聴いていて飽きることがなく、あっという間に時間が過ぎ去ってしまう。また、トリビュートながらU2名義の曲収録もあって、『Even Better Than Real Thing』のリミックスだ。
個人的にノーマークで、聴いて儲け物と思ったのが、ダミアン・ライスの『One』だ。まるでジョニー・キャッシュがカヴァーしたナイン・インチ・ネイルズ『Hurt』のようで、原曲のボノのひたむきなヴォーカルとは真逆の、枯れた佇まいが聴いていてかなり沁みた。
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