ライド(Ride)『The Box Set』
1996年に解散し、2014年に再結成して活動再開しているライド。2001年に、CD3枚組のボックスセットがリリースされている。
ディスク1は、単品リリースもされたベスト盤『OX4-The Best Of Ride』。初期2枚のアルバムや初期シングルからのセレクトが多いのは、正しいと思う。この盤は、後日日本盤も単品リリースされた。
ディスク2は『Firing Blanks (Unreleased tracks)』と題されていて、未発表曲や未発表テイクなどを収録。『Chealsea Girl』のデモテイクや『Dream Burn Down』のダブバージョンなど、完成され世に出たバージョンを知っていて聴いてみるとなかなか興味深い。
ディスク3はこのボックスのハイライトで、『Live_Reading Festival 1992』だ。個人的に解散前のライドを生で体験することがなかったので、ライブしかもレディングフェスティバルとなると、とてもありがたい音源だ。セカンド『Going Blank Again』のツアー時にあたり、バンド絶頂期とも言える。後半での『Nowhere』は11分オーバーの大作になり、『Vapour Trail』へとつなぐ展開はたまらない。この年のレディングフェス、ライドは2日目メインステージのトリ前に登場。トリはパブリック・エネミーで、ライドの前にはマニック・ストリート・プリーチャーズやスマッシング・パンプキンズの名前も。また、3日目のトリはニルヴァーナだった。
このボックスのリリース前後の動きとしては、2001年にテレビ番組の企画で4人が集まり、演奏している。このときアンディ・ベルはオアシスのベーシストで、マーク・ガードナーはアニマルハウスを解散させ、半引退状態だったようだ(その後ソロ活動を開始)。当時は再結成など望めないと思っていたが、2015年にはフジロックで来日。その後は新譜『Weather Diaries』をリリースし、コンスタントに来日もしてくれている。
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