ライド（Ride）『Going Blank Again (20th Anniversary Edition)』

ライドのセカンドアルバム『Going Blank Again』の20周年記念エディションが、ファースト『Nowhere』の記念盤に先んじて2012年にリリースされていた。CD＋DVDのパッケージだ。

CDは、オリジナル10曲に加え、シングルのカップリング計4曲を末尾に追加している。2001年にアビーロードスタジオでリマスターがされたそうで、そのバージョンを採用しているとのこと。

DVDは、1992年3月にロンドンのブリクストン・アカデミーで行われたライブを収録。当時VHSパッケージで販売されていて、長らく廃盤状態だったのが復活した。

カメラアングルのスイッチングがかなり忙しいが、疾走感に溢れる演奏と音を後押ししているように思える瞬間もある。この時点でメンバー4人は20代前半だが、若々しさよりも風格の方が勝っているように見える。曲間には、なぜか魚が泳ぐ水槽やハイウェイなどのイメージ映像が挿入されていた。

日本盤解説には、リリース年（2012年）時点のメンバーの近況が記されていて、マーク・ガードナーはソロ活動、アンディ・ベルはオアシス解散を経てビーディ・アイとして活動中だった。

また、それより少し前にさかのぼって、ドラムのローレンス・コルバートは、2007～2008年はジーザス＆メリー・チェーンに参加していたとのこと。ジザメリは2008年にサマーソニックで来日。個人的にはサマソニ翌日の単独公演に行っていて、そのときのドラマーはローレンスだったと思われる。

つまり、この記念エディションをとりまとめていたときは、（関係者間でうっすらと話し合いはしていたのかもしれないが）ライド再結成はまだ現実的ではなかったのだと思われる。