「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」に行ってきた
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最終更新日:2021/01/17
バスキア アンディ・ウォーホル, レオナルド・ディカプリオ
六本木ヒルズで開催されている、ジャン=ミシェル・バスキアの展示会を観に行ってきた。
個人的に、バスキアに関する知識はジェフリー・ライトが主演した伝記映画「バスキア」で得たくらいだ。ニューヨークに生まれ育ったバスキアは、街中の壁に絵を描くようになる。アンディ・ウォーホルと交流を持つようになると、時代の寵児と持てはやされるようになるが、1987年にウォーホルが亡くなると、まるでその後を追うかのように翌1988年に27歳の若さで亡くなっている。
バスキアの絵には著名人のファンも多いそうで、レオナルド・ディカプリオもコレクターのひとりとのこと。日本の前澤友作が123億円で落札した絵画も展示され、ポスターやチケットにも適用されている。
今回展示されたのは、約130点のアート作品。日本でのこうした展示はだいたい撮影禁止か、許可されてもごくごくわずかに作品を絞っていることがほとんどだが、この展示は撮影OKのアートが結構多かった。しかもそれらは固まってはおらず、順路の中で分散されていた。音声ガイドも無料で、吉岡里帆のナレーションにて作品の解説や制作された背景などを聞きながら楽しんだ。
展示タイトルに「メイド・イン・ジャパン」とあるように、日本に関わりのある作品もいくつか見られた。「YEN」「MADE IN JAPAN」などの文字が書かれている作品だ。遠い海の向こうの人かと思いきや、何度も来日し個展も開いていたそうだ。知らなかった。雑誌「BRUTUS」や日比野克彦とも、接点があったとのことだ。
バスキアのアートの魅力は、一見いたずら書きのような描写に大胆な色使いが相俟っていて、更に文字も豊富に書き込まれていることだと感じている。展示には自筆のノートもあったが、文字がどことなく丸っこく、これだけでも芸術のように思えてしまう。多くの絵に描かれているのは骸骨で、音声解説によると7歳のときに母親からプレゼントされた解剖学の書がアイディアのもとではないかとされている。
バスキア本人の映像も、見ることができた。ウォーホルのファクトリーでは?と思えるアトリエで絵を描くさまのほか、DJプレイの映像もあった。絵を描いていたことのほかに、音楽活動もしていたそうだ。
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