頭脳警察『We Are The Brain Police(DVD)』
頭脳警察のDVD『We Are The Brain Police』を観た。2001年6月9日に、日比谷野外音楽堂で行われたライブだ。1975年に解散した頭脳警察は、1990年に期間限定で再結成。そして2001年も、このライブを皮切りに限定的に活動していた。ワタシも野音に足を運んでおり、頭脳警察を初めてナマで観たときだった。
映像はリハーサル風景から始まり、楽屋で出番を待つpantaや石塚俊明の表情を捕らえている。このときのライヴはピンではなく、怒髪天、イン・ザ・スープ、ソウル・フラワー・ユニオンの3組のアクトが先に演奏していた(DVDには彼らのライヴは未収録)。そしていよいよ頭脳警察が登場。『銃をとれ』で始まるが、ベースのリフにギターがからむイントロをかなり引っ張り、「復活」するその瞬間をじらしているようにも見えた。
PANTAの視線は鋭く、そして石塚のパーカッションさばきは魔法のようであり、そして音は妖しい響きを放っていた。カメラアングルはもちろんステージ上のメンバーを中心に捉えているが、不意に一瞬だけ客席の方に切り替わることがある。緊張感がある、騒然とした雰囲気が伝わってくる。
当時は頭脳警察のCDの多くは廃盤状態であり、なかなか入手できない状態だった。なのでワタシも彼らの曲を充分に聴いてこのライブに臨むことができず(ベストアルバムしか聴いていなかったと思う)、ライヴで実際に演奏を体感しても、残念なことにその大半は記憶として残らなかった。その後頭脳警察のアルバムがCD再発され、ほとんどの曲を聴き知っている状態でこの映像を観ると、ああこのときはこんな曲を演奏していたんだということを、改めて確認できたという想いだ。
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