*

ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記(2007年)

ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記(2007年)

アメリカで南北戦争の頃、リンカーン大統領が暗殺。暗殺者の日記から、真犯人としてベン・ゲイツの祖先の名前が浮かび上がってしまった。それは、日記に隠された暗号を解読させ宝を手に入れんとする、トレジャーハンターのウィルキンソンの陰謀だった。先祖に着せられた汚名を晴らすため、ベンは助手のライリーや、うまく行っていない恋人のアビゲイル、父や母と共に、謎を解明せんとする。

謎解きの手がかりが自由の女神やバッキンガム宮殿、ホワイトハウスと、著名でありながらなかなか手を出しにくいところにしていて、それをうまく活用している。やがて歴代大統領に伝えられている『ブツ』の存在やそれをめぐる大統領とのやりとり、そして宝のある地へと向かう展開は、観ていて思わず引き込まれるし、ダレるところがほとんどなかった。どうやって撮影したのかという、ド派手なカーチェイスシーンもある。

キャストはベンに、アビゲイルにダイアン・クルーガー、父にジョン・ボイト、FBI捜査官セダスキーにハーヴェイ・カイテルと、主要メンバーは前作から続投。本作からの登場では、ベンの母に、ウィルキンソンにエド・ハリス、アメリカ大統領にで、前作以上に豪華になった。ブルース・グリーンウッドは、『スター・トレック』での主人公カークの理解者パイクを、『キングスマン: ゴールデン・サークル』ではやはりアメリカ大統領を演じている人だ。

主要キャストは言語学や歴史学など分野こそ異なるがいずれも学者で、それぞれに得意分野を持ちつつ運命共同体としてひとつの目的に向かい、苦楽を共にする中でお互いが歩み寄り、それまでうまく行っていなかった人間関係が修復するという、ヒューマンドラマとしてもよくできている。

関連記事

ナショナル・トレジャー(2004年)

4,000年の歴史を誇る、伝説の秘宝。3代に渡ってその謎を追い続けているゲイツ家の末裔ベンは

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑