エマーソン、レイク&パーマー(EL&P)『40th Anniversary Reunion Concert』
ハイ・ヴォルテージ・フェスティバルは、評価の定まったベテランアーティストが多数エントリーされたフェスティバルで、2010年に開催された(翌2011年も開催)。カール・パーマーは、エイジアとしても出演している。ELPには大トリの舞台が用意されていて、3人がステージに姿を見せただけで、フロアに詰めたオーディエンスが熱狂した。
実はこのときのライブは、グレッグ・レイク声出てない、キース・エマーソン指動いてない、カールだけがかろうじて現役度キープと、すこぶる評判が悪い。それでも、『悪の教典#9 第1印象 パート2』(しかしすごい邦題だな)のメロディーを聴けばテンションが上がるし、彼らにしてはポップな『Touch And Go』のイントロにはニヤニヤするし、代表作『展覧会の絵』には圧倒される。
『Tarkus』では、キースがハンディのキーボードを手にしてステージ前方に繰り出すが、その先端からは火花を放出させる。歌ものの『Lucky Man』では場内大合唱となり、彼らの本国での支持のされ方が尋常ではないことがわかる。終盤はカールのドラムソロから『Rondo』となり、これは彼らのライブでは定番のリレーだ。
当時3人は、再結成はこれっきりで以後ELPとして活動することはないと発言していた。そして、2016年にキースとグレッグが相次いで亡くなってしまい、このときのライブがほんとうに彼らのラストライブになってしまった。
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