クラフトワークの前身ユニット、オルガニザツィオーン(Organisation)の『Tone Float』
クラフトワークが、まだクラフトワークを名乗る前にオルガニザツィオーンというユニットで活動していて、そのときリリースされた唯一のアルバム『Tone Float』を入手することができた。もちろん国内盤などあるはずがなく輸入盤で、そして廃盤のはずだが、たまたま中古CDショップに立ち寄ったときにあったのだ。
早速聴いてみたのだが、ヴォーカルなしのオールインスト。そして音は、テクノとは程遠い、パーカッションとドラムビートがベースになった、アフリカンなたたずまいになっている。わずかにシンセサイザーの音もちらちらと確認はできるが、全く予備知識なしにこのアルバムを聴いたら、これがラルフ・ヒュッターとフローリアン・シュナイダーが手がけた作品だとは、とてもじゃないが思えないだろう。
ちなみに、リリースは1970年。ラルフたちがクラフトワークを結成し、そして電子音楽を打ち出すまでには、もう少し時間を要することになっている。
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