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キャプテン・マーベル(ネタバレあり)

キャプテン・マーベル

1995年。クリー帝国の首都惑星ハラにて、エリート部隊スターフォースに所属するヴァースは、6年以上前の記憶を持たず、悪夢にうなされる。あるとき、敵対するスクラル人が潜伏する惑星にて救出活動をおこなっていたとき、スクラル人の司令タロスに捕らわれてしまい、悪夢すなわち失った記憶の断片を探られる。

自力で脱出したものの、ヴァースは惑星C-53こと地球に墜落。捜査のため接触してきたのは、S.H.I.E.L.D.のエージェント、ニック・フューリーと新人エージェントのフィル・コールソンだった。ヴァースはスクラル人のことを話すが、フューリーは荒唐無稽として聞き入れず、彼女を拘束しようとする。そこへ、スクラル人がヴァースへ攻撃を仕掛けてくる。

・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の一環で、劇中の時間軸こそ現代より24年前になり、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」と「アイアンマン」との間に当たる。が、昨年公開された「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」と来月公開される「エンドゲーム」とを結びつける、極めて重要な位置づけにある。

フューリーがアベンジャーズを結成する動機、「インフィニティ・ウォー」のラストで、フューリーがキャプテン・マーベルを呼び出した発信器の出自、などが明らかになる。フューリーが左目を失った原因は、なんとも意外だった。

ストーリーとしては、正直前半は少し退屈した。ヴァースの設定上はしょれないとはいえ、コレほんとうに「インフィニティ・ウォー」につながっていくのかなと不安になった。しかし、中盤で敵対関係が大きく逆転。ヴァースの記憶が戻り、本名がキャロルと判明し、彼女が覚醒し能力が解き放たれてからは、まさに無敵のスーパーウーマンに。観ていて痛快だった。

ヴァース/キャロルは、ブリー・ラーソン。記憶がなく、自らのアイデンティティーに苦悩しつつ、覚醒後は超人的な能力を発揮する彼女は、実際は小柄だがとても大きく見える。フューリーは、コールソンはクラーク・グレッグと、これまでと同じ人が演じていて、恐らくはデジタル加工処理により、若きエージェント時代を演じている。ヴァースの上官のクリー人は、彼女が記憶を失うきっかけとなる事件に絡むローソン博士はアネット・ベニングで、彼女が対峙するクリー人のAIイメージにもなっている。

MCU作品のオープニングは、原作のマーベルコミックがランダムに流れるのだが、今回は昨年亡くなったスタン・リーの絵や写真をランダムに流し、その後に「thank you Stan」のメッセージが。粋な計らいに、ちょっと泣けてきた。そして今回も、割と前半の方でカメオ出演している。

1995年にリンクさせて、その前後に流行った曲がかかりまくっていた。エラスティカ、ガービッジ、、TLCなど。エンドロールで流れたのは、ホール『Celebrity Skin』だし。劇中、キャロルはのTシャツを着ていた(記憶の中ではガンズのTシャツを)。

さて、これで「エンドゲーム」への備えは整った。

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