ザ・プロディジー(The Prodigy)のキース・フリントさん死去
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最終更新日:2024/04/09
The Prodigy フジロック, プロディジー, レイジ, ロンドン
プロディジーのヴォーカル、キース・フリントさんが自宅で亡くなっているのが、先週4日に発見された。まだ49歳の若さだった。バンドリーダーのリアム・ハウレットが、自殺だったことを認める発言をしている。
90年代半ばから後半にかけて音楽シーンを席巻したムーヴメントのひとつが、ダンス/テクノだった。プロディジーが画期的だったのは、テクノを出自としながらロックミュージック的な表現を確立したことだ。その最たるが、97年にリリースしたサードアルバム『The Fat Of The Land』だった。
個人的に何度かライヴを体験しているが、思い出深いライヴが2つある。ひとつめは、98年に豊洲で行われたフジロックのヘッドライナーのときだ。前年の第1回フジロック2日目にもバンドはエントリーされていたが、台風直撃などにより中止になっていた。そのリベンジの意味合いが強い98年だったが、彼らが締めくくってくれたことが、以降こんにちまでフジロックが長く存続できていることの一因だと思っている。
ふたつめは、ロンドンで観たカウントダウンライヴだ。2013年大晦日の夜、数組の前座を経て時刻が午前0時になり、ニューイヤーを迎えた瞬間にライヴが始まった。ホームグラウンドということもあっただろうが、彼らの音楽が古びることなく有効に機能しているのを実感した。会場のO2アリーナはキャパシティ約2万だが、まるでライヴハウスが巨大化したような感覚だった。
上記に加え、番外編とも言える貴重なパフォーマンスも体験している。2日目は中止になった97年フジロックだが、初日は台風の中敢行された。今や伝説となっているレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのライヴに、マキシムとフリントさんは飛び入りし共演している。その瞬間に立ち会えたことは、ワタシにとって大きな財産だ。
フリントさんが自ら命を断ってしまったのが、残念でならない(パートナーは日本人の女性DJだったと思う)。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。フリントさんを失ったことにより、プロディジーは予定していたツアーを全てキャンセル。というより、今後バンドは存続できるのだろうか。
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