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イギー・ポップ(Iggy Pop)『First Class Passenger』

イギー・ポップ(Iggy Pop)『First Class Passenger』

のライヴDVD『First Class Passenger』を観た。

イギー公認の作品なのか微妙だが、とりあえず画質はまずまず。少なくとも隠し撮りの類ではないし、ブートレッグにありがちな手ブレもなく、アングルもひとつのショットではない。パッケージによると、1987年のフィンランドでのライヴパフォーマンスとなっている。会場は野外だ。イギー単独だったのか、あるいはもしかしたら、フェスティバルだったのかもしれない。

1987年というと、時期的に『Blah Blah Blah』をリリースしてのツアーになると思う。当然ながらその『Blah Blah Blah』から4曲ほど披露されており、後は『Idiot』『Lust For Life』といったイギーのソロ代表作と、黄金のナンバーが中心となり、セットリストは構成されている。『Raw Power』から3曲が演奏されているのも、特徴だ。『Real Cool Time』や『Passengers』は、その後のライヴではイギーが客上げにしている曲も、ここではふつうに演奏されていた。

イギーは、黒髪で革ジャン姿。ワタシがナマのイギーを観たのは98年以降で、そのいでたちは金髪のロングヘアーに上半身裸で暴れまわるというもの。かなりのギャップがあるが、それがまた新鮮。もちろんステージ上を右に左にと動き回り、ステージを降りてフロアに詰めている客を目の前にして歌いもしてはいるが、どことなく落ち着きがあって、知的な印象を受ける。革ジャンを着ていて知的に見えるのは、この人くらいだ。

ステージの規模は、感覚的だがのホワイトステージくらい。フロアは人でぎっしりで、旗がたくさんひしめいている。ライヴが始まった頃はまだ明るめだったのが、終盤になるとすっかり日が沈んでいて、ステージもライトアップされている。本編では革ジャン姿だったイギーも、アンコールではいよいよ上半身裸になっていた。

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