浜田省吾『ON THE ROAD 2015-2016 “Journey of a Songwriter”』
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最終更新日:2022/12/18
CD・DVD・映像
浜田省吾が2015年から2016年にかけて行ったツアーのライヴ映像を観た。DVDとブルーレイが同じ価格だったので、ブルーレイの方を購入。ライヴCD2枚組も同梱されている豪華盤だ。個人的に、このツアーはホールとアリーナそれぞれ1公演ずつ体験している。
・2016年1月8日 東京国際フォーラム
・2016年11月19日 横浜アリーナ
本パッケージのリリースは去年4月だが、それに先駆けて去年2月に2週間限定で劇場公開もされ、そちらも観に行っている。本編映像は、恐らくそのときと同じものだろう。前半は2015年大阪のホール公演、後半は2016年さいたまスーパーアリーナ公演をもとに編集されている。ステージ上の浜田をはじめとするメンバーだけでなく、バックドロップに流されていた映像もフィーチャーされ、曲によっては両者をかぶせてもいる。
浜田はツアー自体はコンスタントにおこなっていたが、オリジナルアルバムのリリースは2005年の『My First Love』以来10年ぶりで、2015年に『Journey of a Songwriter 〜 旅するソングライター』を発表。力の入りようは今まで以上と思われる一方、どうしても避けられない加齢ともうまく折り合いをつけつつ、長期に渡るツアーをおこなった。前半のホールツアーは新譜中心、後半のアリーナツアーでは新譜およびベストヒットの構成となっていた。
このパッケージはどちらかと言えば『Journey of a Songwriter』からの曲の方に比重を置いていて、それはある意味当然だ。もちろん、キャリアの長い人であり名曲をいくつも生み出している人だが、その年齢なりで発せられる音を鳴らし、歌い、時代に呼応している。頭髪こそ白髪が若干目立つようにはなったが、毛量は豊富で(笑)声質も変わらず、パフォーマンスにも目立った衰えは見られない。
劇場版と異なるのは、1時間近くのボーナス映像があることだ。ツアーのセットリストは日々微妙に変化していたので、本編とかぶらない曲を収録しているほか、さいたま公演でのMCと、浜田が観客に丁寧に説明した上でコーラス参加を促した後に演奏する場面も。うまくいけば、今後リリースされるかもしれないDVDの特典に入るかもねと浜田は言っていたが、無事収録された。PV集では『夜はこれから』のロングバージョンがあって、通常バージョンの前後に映像が追加され、ミニドラマのようになっていた。
ライヴCDは、大阪のホール公演をフル収録。MCが計3回収録されていて、ライヴ音源としては珍しいと思う。『花火』が女性に評判悪くて、という語りは、ワタシが行った国際フォーラム公演でも言っていた。またディスク2のラストは、アルバム『Journey of a Songwriter』のピアノソロメドレーになっていた。
決して安くはないパッケージだが、出し惜しみすることのない大ヴォリュームには圧倒されるし、観た後の充足感はたまらない。もちろんホンモノのライヴに勝るものはないが、ライヴの記録を手元に所持できるという、別の歓びにも満たされる。
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