Rhapsody:フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)写真展(2001年12月)
1991年11月23日に自らがAIDSであることを公表し、翌24日に帰らぬ人となった、フレディ・マーキュリー。それから10年が経った2001年に、フレディの写真展「Rhapsody」が渋谷パルコパート3で開催されていた。
写真展は11月23日から12月3日までの開催で、ワタシは12月2日に行ってきた。日程的にも終盤であり、しかも日曜ということもあってなのか、たくさんの人でにぎわい、混雑していた。もちろん、フレディを愛するファンがたくさん集まったのだろう。お客さんは若い人もいたのだが、それ以上に年配の女性連れやご夫婦などが目立った。会場はとても狭く、密閉感ありありだった。
フレディはアフリカのザンジバル島で生まれ、父の仕事の都合でインドへ移り住み、少年時代を過ごす。更に今度はイギリスに移り、ミュージシャンとして始動。以後の目覚しい活躍はご存知の通りだ。
写真は、序盤は生後6ヶ月のものや母や妹と一緒のもの、自室でギターを弾くものなど、プライベートなものが中心だ。クイーンとしてデビュー後は、ぴったりタイツに胸元が大きく開いた衣装姿で熱唱する姿が増える。恐ろしいまでに異様で奇抜だが、フレディがまとえばそれはステージを構成する立派な衣装となる。フレディが実際に着た衣装も、3着展示されていた。PVも流されていて、多くの人が足を止めて見入っていた。
欲を言わせてもらえば、日本公演の写真や日本でのオフのときの写真などがもっとたくさんあってもよかったかなあという気もする。ただその代わりというか、武田仁さんというグラフィックデザイナーの手による作品が、最後に展示されていた。
武田さんは佛画の作品も数多く手がけていて、海外でも評価されている方だそうだ。日本の文化に興味を示していたフレディに、自宅に飾るための絵を描くよう依頼されていたとのこと。しかし、その約束を果たす前にフレディが帰らぬ人になってしまい、それから10年が経って武田さんはやっと約束を果たすことになった。その絵には、「如来になったフレディ」というタイトルがつけられていた。
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