椎名林檎『LiVE (十五周年記念初回生産限定商品)』より『先攻エクスタシー』ドキュメントを観た
2013年、椎名林檎デビュー15周年を記念して、映像作品がブルーレイ化された。ワタシは全てをDVDで持っているのだが、今回全部入りのボックスを購入した。このボックスにしか同梱されない、そして公式発売としてはは初となる映像があったからだ。
その映像とは、『先攻エクスタシー』のドキュメント。林檎がファーストアルバム『無罪モラトリアム』をリリースし、そのツアーから渋谷クラブクアトロの公演をダイジェストで収録した映像だ。
映像は、スペースシャワーTVにて撮影・放送されたものらしいが、残念なことに収録時間は22分と短い。もともとこれしかなかったのか、それとも他の映像は使用に耐えうる出来ではなかったのだろうか。というわけで、収録も5曲にとどまっている。
当時20歳の林檎はまだ少女っぽさが残る風貌で、髪は結構ぼさぼさ。衣装は黒のスリップ姿で、つまりほぼ下着。今じゃ考えられないなあ。ベースはこの後長年に渡り彼女を支え続ける保護者的存在の亀田誠治だが、ここではモヒカンヘアーで、やんちゃな感じに見える。
林檎はデューセンバーグをかき鳴らし、巻き舌で歌う。マドンナ『Crazy For You』のカヴァーもあって、ああそういえば演ってたなあと思い出す。収録時間の短さの割にはMCはカットされず、キャラクターを演じているようで演じ切れない(それがよくもあったのだが)ところが垣間見れた。オーラス『同じ夜』は、おもちゃ?と思しきミニピアノの弾き語りだった。
この特典ディスクのためだけにボックスを買うことを人に薦めるかと言われれば、正直言って微妙だ。ただワタシ自身は、購入したことに後悔の念はない。なぜなら、あの日あのときあの場所に、ワタシもいたからだ。
ワタシは、ステージ向かって右の最前列にいた。公演日が99年4月だから、19年も前のことになる。この間、彼女にもワタシ自身にもいろいろなことがあったが、映像が始まったその瞬間、一瞬で脳内が当時にタイムスリップしてしまった。
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