スタン・リーさん死去
マーベルの名誉会長スタン・リーさんが12日に亡くなられた。95歳だった。死因は肺炎とされている。
戦前からマーベルコミックの前身の会社で働き、1960年代以降はマーベルを代表する各キャラクターの原作を手がけるようになった。ファンタスティック・フォー、ハルク、ソー、スパイダーマン、アイアンマン、ドクター・ストレンジなど。そしてアベンジャーズ。21世紀になりこれらは次々に実写映画化され、日本でも認知度が一気に拡大。アメコミの原作を読んでいなくても、これらの作品を楽しめるようになった。
スタン・リーさんをテレビで観たことがあるが、上記の偉業を成し遂げていると思えない、偉ぶらず気さくでフレンドリーな人だった。何度か日本にも来ていて、コミケなどに顔を出されていた。90歳を越えても人は元気でいられるものだと、少し励まされた気持ちになったこともあった。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品をはじめとする実写映画では、ヒッチコックのようにカメオ出演していた。カメオと言いつつわかりやすい登場が大半で、作品を観ている身にとっては、いつしかスタン・リーさんが劇中にいつどの場面で出てくるのかが注目のひとつになっていた。ほんの数秒の出演だが、作品によっては主人公と会話を交わすこともあった。
年齢を思えば大往生だろうが、今後のMCU作品ではもうスタン・リーさんを観られないと思うと、かなり寂しい。そして、この後公開されるMCU作品では、エンドロールで「スタン・リーさんに捧ぐ」と字幕がまず間違いなく出るはずだ。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
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