アメイジング・スパイダーマン2(2014年)
犯罪者と戦うスパイダーマンはニューヨークのヒーローだが、ピーターはガールフレンドのグウェンには危険が及ぶ可能性があることと、前作で彼女の父と約束したことから、彼女と別れる決意をする(が、なかなか踏み切れない)。
腕は優秀だが、周囲から相手にされないオズコープ社の電気技師マックスは、事故により電気人間エレクトロになってしまう。もともとはスパイダーマンの熱烈なファンだったが、市民に愛されるスパイダーマンに嫉妬し、狙うようになる。
父の死によってオズコープ社社長の座についた、ピーターの旧友ハリーは、遺伝により進行性の病に冒されていた。治療にはスパイダーマンの血液が必要と思い込むが、リスクが高いためスパイダーマンは拒否。ハリーは社の地下施設に保存されていた人間とクモの融合したDNAを接種し、グリーン・ゴブリンとなってスパイダーマンを狙う。
冒頭が回想シーンで、主人公ピーターを叔父叔母に預けた後の両親が描かれる。また、サム・ライミ版ではピーターの敵にも味方にもなったハリーが、今作より登場。そして、ピーターとはつかず離れずの微妙な距離感にてラヴロマンスを繰り広げるグウェンは、クライマックスではスパイダーマンをサポートし戦闘に参加する。
主要キャストは、もちろん前作と同様だ。ピーターをアンドリュー・ガーフィールド、グウェンをエマ・ストーン、ミミ叔母さんをサリー・フィールド。ハリーは『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』にも出演していたデイン・デハーン、エレクトロ/マックスはジェイミー・フォックスという布陣だ。ハリーがオズコープ社CEOになった際に秘書に起用したフェリシアという女性がいて、なんとフェリシティ・ジョーンズだった。2016年に『インフェルノ』『ローグ・ワン』に出演しているが、よもやここにも出ていたとは。。
アンドリュー・ガーフィールドは肉体を鍛え上げ、スリムなシルエットながら筋肉質の体格になっている。グウェンとの恋愛模様もあり、明るく現代的な少年像を演じ切っている。エマ・ストーンは少女とも大人ともつかない自立した女性を演じているが、まさか最後にああなってしまうとは・・・。デイン・デハーンはクリーンな役も悪役もこなせそうで、今後が楽しみな俳優だ。
ワタシは劇場公開時はIMAX3Dで観たが、ニューヨークの高層ビル郡の中をスパイダーマンが縦横無尽に駆け巡る姿は、臨場感がハンパなくすごい。ちょっとだけ、自分もスパイダーネットで空を舞っている感覚が味わえる。
マーク・ウェブ監督版の2作目だが、続編が作られるのかと思いきやここで終了。なんで?と当時は不思議に思ったが、後に大人の事情だったと知る。サム・ライミ版を含め、ここまでの5作品はソニー・ピクチャーズ制作だったが、マーベルスタジオとの契約締結によりスパイダーマンをマーベル・シネマティック・ユニバースに出演させることとなり、事実上の打ち切りになってしまったのだ。
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