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トロン:レガシー(2010年)

公開日: : 最終更新日:2022/08/13 トロン

トロン:レガシー(2010年)

1989年。IT会社会長のケヴィンが突如失踪。それから20年が経ち、27歳になった息子のサムにケヴィンの友人アランが声をかけ、ケヴィンからの合図があったことを告げる。出元とされる古いゲームセンターに足を運んだサムは、プログラムの世界の中に取り込まれてしまう。その世界を支配していたのは、歳を取っていない、以前の姿のケヴィンらしき男。しかし、男は「自分はお前の父ではない」とサムに言った。

序盤はかなり地味。現実世界を2Dで、バーチャルな世界を3Dで描くという手法はまあ納得できるが、バーチャルになってもしばらくは地味で、バイクの攻防にしても視覚的な迫力に乏しく、コレ3Dでやる必要があったのかな、と首をかしげたくなったくらい。しかし風向きが変わるのはこの後で、最新技術を注入して制作されたであろう、立体的で未来的な世界、及びスピード感に溢れる攻防が繰り広げられる。

物語はサムの視点で展開するが、実質的な主人公は父親であるケヴィンだ。終盤ではサムを凌ぐ活躍をみせ、かなりの儲け役になっている。瞑想に耽ったり、クライマックスでは気功を使ったり、と、東洋的なテイストが入っているのが面白い。そのケヴィンを演じるのは、ジェフ・ブリッジス。ほかのキャストについては、残念ながらワタシは役者さんを知らない。

実は、『トロン』という作品が1982年に公開されている。CGを全面的に導入した初の映画と言われ、興行的に大成功を収めることこそなかったが、SF映画の秀作としてカルト的な人気を誇っていた。事前にあまり情報を仕入れずに劇場に足を運んだワタシは、今回の『レガシー』は82年作のリメイクで、オマージュだと思い込んでいた。しかし、実は前作から28年後を描いた続編だったのだ。

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