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ベック(Beck)『Colors – Japan Deluxe Edition』で2017年スタジオコーストのライヴDVDを観た

公開日: : Beck

(Beck)『Colors - Japan Deluxe Edition』

のアルバム『Colors』は、去年、武道館にライヴを観に行くことが決まっていたこともあり、発売とほぼ同時に購入していた。しかし、今年直前になって、武道館の翌日に行われたスタジオコースト公演のライヴDVDが付与されて再発。複雑な気持ちを抱きつつ、結局購入。DVDを観た。

ステージは武道館サマソニのマリンステージよりも狭く、高さもなく、なので大所帯のバンドはぎゅっと詰め込まれたように見えてしまう。映像やライティングも、大会場ほど凝ってはいない。これらは、当然といえば当然のことだ。

しかし、だからこそこの映像には価値がある。日本でもアリーナクラス、フェスティバルのヘッドライナークラスのアーティストの、ライヴハウス公演が記録されているのだから。スタジオコーストはライヴハウスの大きさとしては国内最大級だが、それでも臨場感がハンパない。フロア前方に詰めているファンの興奮度合いが、痛いほどわかる。ワタシもかつて、『The Information』ツアーの来日のとき、Zepp Tokyoで最前列でベックを観たことがあるからだ。

ベックの仕草や表情のアップなどを観られるのは、映像作品ならではで、生音を五感で体感するライヴとはまた異なる楽しみがある。ベックだけでなく、ギターのジェイソン・フォークナーや、キーボードのロジャー・ジョセフ・マニングjr.、つまり元ジェリーフィッシュ組をはじめとする、バンドの面々の表情も確認できる。

2017年の来日は、『Colors』リリースパーティーの意味合いだったが、武道館は大人数の客を意識してかキャリア横断的なセットリストだった。そしてこのスタジオコースト公演では、中盤のアコースティックセットを経て、後半に『Colors』からの曲を固めていた。なるほどね。

ボーナス映像は、日本の女性アーティストDAOKOと共演したスタジオバージョンの『Up All Night』PV、およびそのメイキングと2人の対談などだった。DAOKOは先日のサマソニでも飛び入りしていたが、そのときと同じ衣装だったように見えた。ところで、なんで彼女がベックと共演することになったのだろう?

ムック本の記事で、キャリア25年で公式映像作品なしかよと毒づいたが、強いて言えばこのDVDが初の公式映像ということになるのだろうか。しかし、買うには買ったがこの売り方に納得はしていない。最初のリリースがあって、その後来日に際してボーナスディスクをつけて再発するやり方は、ワーナーやソニー、ユニバーサルといった大手レーベルがよくやっていることだ。今回のホステスは、良質なアーティストを多数抱え、リスナーに寄った運営をしてくれているレーベルと思っていた。なのにだ。ホステスよ、お前もか。

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