ボブ・ディラン(Bob Dylan)@フジロック’18
公開日:
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最終更新日:2018/07/30
Fuji Rock Festival'18 フジロック, ボブ・ディラン
さて、ボブ・ディランのフジロック降臨を、その場にいた皆さんはどう受け止めたか。個人的には2016年の来日公演の続きとして観ていて、興味深く感じたし楽しませてもらった。
なんと、予定時間を5分フライングしてスチュ・キンボールが登場しギターをかき鳴らす。その間に他のメンバーもそれぞれ持ち場につき、向かって右のピアノの前に陣取ったボブ・ディランの姿が確認できた。『Things Have Changed』でスタート。近年のオープニング定番だ。ディランのダミ声は相変わらずだ。
ステージ両サイドのスクリーンはディラン固定。なので、ステージのすぐそばにいる人以外は、他のメンバーのプレイがほぼわからない。リードギターはチャーリー・セクストンなのに。見えるのは、ディランとその後方のダニー・へロンだけになってしまっているが、しかしこのセッティングは正しい。
次の曲、サビのところでやっと『It Ain't Me Babe』とわかった。アレンジ変えまくりなのは相変わらず。『Highway 61 Revisited』は、むしろ原曲アレンジが残っていてわかりやすい。
『Simple Twist Of Fate』も『When I Paint My Masterpiece』も、レア曲の部類だろう。アルバム『Tempest』からシングルカットされた『Duquesne Whistle』は、ファンに寄ったセレクトじゃないかなあ。ディランは曲により2台のピアノを使い分け、1台では立って弾いていた。
このライヴはディラン日本公演101回目だそうだが、個人的には17回目のディランになる。どのライヴも素晴らしかったが、2001年は首都圏5公演すべてに足を運んだこともあり、思い出深い。『Desolation Row』はこのときのツアー定番として、必ず3曲目に演奏されていた。個人的に最も好きな曲で、それをピアノバージョンで観られる日が来るとは思わなかった。
ラストは、『Ballad Of A Thin Man』『Blowin' In The Wind』。近年のツアーとは順番が逆だが、もしかすると苗場に吹く「風」を感じてディランはそのようにしたのかもしれない。
セットリスト
Things Have Changed
It Ain't Me Babe
Highway 61 Revisited
Simple Twist Of Fate
Duquesne Whistle
When I Paint My Masterpiece
Honest With Me
Tryin' To Get To Heaven
Don't Think Twice, It's All Right
Thunder On The Mountain
Make You Feel My Love
Early Roman Kings
Desolation Row
Love Sick
Ballad Of A Thin Man
Blowin' In The Wind
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