パブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Limited,PiL)『Addictive』
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Public Image Limited(PiL) PiL
パブリック・イメージ・リミテッドのライヴDVD『Addictive(輸入盤)』を観た。パッケージにはセットリスト以外に情報らしい情報もなく、ネット検索してやっと少しだけわかった。ドイツの音楽番組「ロックパラスト」の収録で、日にちは1983年10月31日となっている。
時期的には、『Flowers Of Romance』リリース後だが、むしろ翌年リリースされる『This Is What You Want』からの曲の先行お披露目の意味合いの方が強いように感じる。ジャー・ウォブルもキース・レヴィンも既に脱退していて、ドラムこそオリジナルのマーティン・アトキンスだが、他は急遽抜擢したセッションミュージシャンらしい。そして、この数ヶ月前の6月から7月にかけて、バンドは初来日公演を行っている。
画質は、正直言ってあまりよろしくない。今の映像技術なら、むかしの映像といえどリマスターして画質向上ができそうなものだが、当時の映像をそのままDVDにほうり込んだだけのように見える。演奏が始まって少しすると、画面下部に曲名が太めのフォントで表示される。
ジョンは、風貌はさすがに若々しいが、スーツのダブつき具合から一瞬太めの体型に見えてしまった。ハンドマイクを手にして歌いながらステージ上をうろうろするさまは、現在もお馴染みのアクション。時折ステージを降りて、モッシュピットの近くにまで寄ったのには少しびっくりした。この人にも、そんなことをしていた時期があったんだ。急造バンドによる演奏は、まずまずといったところだ。
セットリストは、83年日本公演のDVDとだぶるところが多いが、前者が収録時間42分だったのに対し、今回の『Addictive』は59分あることもあって、よりライヴの全体像に近づくことができる。比較的どの作品からも均等に演奏されているが、強いて言えば、この時点での新曲群により力が入っているように見える。個人的には、『Under The House』をライヴで観られたのが嬉しかった。
『Addicted』は、その後『Rockpalast 1983』というタイトルでリリースされた。こちらは日本盤も発売され、字幕付きでボーナス映像もあるのだとか(しかし、こちらも現在廃盤らしい)。
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