メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮(2015年)
巨大迷路を脱出したトーマスたちは、謎の組織に保護され、食事や寝床を与えられる。また、巨大迷路が各地にあり、生還者が自分たちの他にもいることを知る。一見安全が保障されたかに思われたが、生還者たちは人体実験の材料にされていることがわかる。巨大迷路を仕組んだ組織WCKDから救ってくれたものと思われたが、実はこの組織もWCKDだった。
トーマスとその仲間は施設を脱走し、反WCKDのライト・アームという組織がいる山に向かう。砂漠の中を歩き続ける中、とあるコミュニティの施設にたどり着く。コミュニティを仕切るホルヘとブレンダはトーマスたちを拘束するが、そこへWCKDの追手が襲撃をかける。自力で脱出したトーマスたちとホルヘたちは行動を共にすることになり、ライト・アームを目指す。
シリーズ2作目で、時間軸的にもほぼ前作終了直後から始まる。トーマスたちは、世界中がウィルスに汚染されて壊滅状態にあり、巨大迷路に送り込まれた少年たちは免疫体質であることを知らされる。また、WCKDの建物を出て山を目指す中、都市が砂漠化し高層ビルが崩れかかっているさまを目の当たりにする。ディストピア感が、前作をはるかに上回るスケールで観る側に迫ってくる。
敵はWCKDだけでなく、ウィルス感染して人から変貌してしまったゾンビたちもだ。前作が「エイリアン」の要素含みなら、今作は「バイオハザード」の要素を含んでいる。ただし、こちらのゾンビは動きが俊敏で、高い所にも難なく登ってくる。ゾンビに襲われたことでウィルス感染してしまい、命を落としてしまう仲間もいる。
前作で生き残ったキャストは、同じ人が引き続いて演じている。トーマス、ニュート、ミンホ、フライパン、テレサ。新たなキャラクターとして、中盤でホルヘとブレンダ、終盤でライト・アームのヴィンスやメアリーなどが登場する展開は、観る側を飽きさせない。一方WCKDも、前作ラストで死んだと思われていたエヴァが実は生きていた。トーマスたちを追撃するジャンソンは、結構クセが強い。
トーマスは、また少し記憶が回復。もともとWCKDの側にいたが、自ら巨大迷路に身を投じていた。また、テレサが前作でなぜ最初からトーマスの名を知っていたのかも、終盤で明らかになる。
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