デッドプール2(ネタバレあり)
ウェイドは、デッドプールとしてマフィアを蹴散らしていたが、逆恨みに遭って恋人ヴァネッサを殺され、失意のどん底に。自殺を試みて全身バラバラになるも、X-メンのコロッサスによって組み立てられ、蘇生。その後、ミュータントの少年ラッセルが孤児院での大人の虐待に反発して騒ぎを起こした現場に駆けつけ、彼をなだめようとして共に拘束されてしまう。
一方、半身機械のミュータントのケーブルは、未来の世界で家族をラッセルに殺された恨みを晴らすべく、タイプスリップして現代に。ウェイドとラッセルは、ケーブル襲撃の混乱の中刑務所を脱出。孤児院理事長への復讐心に燃えるラッセルは、囚人のボスのミュータントと手を組む。ウェイドはケーブルから守りつつラッセルの暴走を止めるため、仲間を募ってチーム「Xフォース」を結成する。
2年前に公開された1作目が好評だった様子で、その続編が早くも公開。主要キャラクターは前作から引き続き登場するものの、序盤で恋人のヴァネッサが亡くなるという、ショッキングな幕開けに。デッドプールは不死身だが(中盤で腰からぶった切られて上半身と下半身がばらばらになっても、結局蘇生する)、刑務所では超能力を無力化する首輪をつけられ、するとガンが再び進行。前作で治癒したものと思われたが、能力ありきだったとわかる。
X-フォースとして集められた面々は、そのほとんどが残念な結果になってしまう(中にはミュータントではない一般人もいた)。そうした中、強運の持ち主という女戦士のドミノだけはデッドプールと共にケーブルと戦う(本人は単に運がいいだけと言っているが、運を操る能力とする向きもある)。そして、そのケーブルはメチャメチャ強い。
今回から登場するキャラクターでは、ケーブルをジョシュ・ブローリン、ドミノはザジー・ビーツという人、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドのパートナーであるユキオは忽那汐里というキャスト。ジョシュ・ブローリンはさすがの存在感と威圧感があるが、後半では意外な展開に。ユキオは『スーサイド・スクワッド』のカタナに近い位置づけで、正直言って微妙。ただ、忽那汐里はオーディションで役を勝ち取り、今後の活躍も期待できる。
ウェイドの軽口は今回も健在。観客に語りかける掟破りもだ。小ネタももちろん健在。オープニングは007や『フラッシュダンス』をパクり、ケーブルはサノス呼ばわり(笑)。BGMに80年代ロックを組み込んでいるのも前作同様で、アーハ『Take On Me』はPVまで掛けている。パット・ベネター『We Belong』は懐かしかったが、しかしどういうチョイスなんだ?
ラストはめでたしめでたしになったはいいが、不死身に加えチームとしては無敵状態に。ミュータントだと、なんでもアリになっちゃうのかなって思う。
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