「週刊少年ジャンプ展Vol.2」に行ってきた
今年創刊50周年を迎えた、週刊少年ジャンプ。去年、創刊から80年代までを扱った展示のVol.1が開催されたのに続き、現在Vol.2が開催中で、観に行ってきた。Vol.2は、90年代の作品を取り扱っている。
冒頭で、数分の映像を見る。2つに分かれていて、ひとつめはジャンプのキャラクターたちを総合的に扱い、ふたつめは『ドラゴンボール』の悟空とフリーザの戦いをフィーチャー。そして幕をくぐると、『ドラゴンボール』の原画コーナーに誘導される。なるほど。『ジョジョの奇妙な冒険』『幽遊白書』と、90年代のジャンプを彩った作品が続いて展示される。
中盤のハイライトは『スラムダンク』だ。湘北対山王工業のクライマックスの攻防を「ラスト47.5秒の奇跡」と題し、モーションコミックとして流していた。セリフがほとんどなく、スピード感溢れるプレーヤーの動きと表情だけで表現。残り数秒、ゴール前で山王2人にマークされた流川は、とっさの判断で桜木にパス。桜木が放ったシュートがゴールネットを揺らした瞬間に、ゲームが終了。世に出てから20年以上を経た今見ても、熱くさせられる。
いくつかの作者インタビュー映像もあった。『幽遊白書』の冨樫義博は、顔は出さず音声と手振りのみで、各キャラクターの描写について細かく語っていた。『ろくでなしブルース』の森田まさのりは、服のしわや影などが正確に書けていないのはマンガ家として恥ずかしいと言い、スクリーントーンによる影が逆になったままジャンプに載ってしまったのを、自分やアシスタントへの戒めとして単行本でも直さなかったと語っていた。
90年代のジャンプは最大発行部数653万部という金字塔を打立てたが、個人的には毎週欠かさず読む雑誌ではなくなっていて、展示作品の約半数は知らなかった。『るろうに剣心』『遊戯王』がフィーチャーされていたことや、アニメ化された作品がかなりあったことには驚かされた。その一方、『こち亀』や『キャプテン翼 ワールドユース編』は、見てほっとした。
Vol.1のときにもあったが、来場者特典のジャンプの表紙がプリントされたステッカーをもらった。今回は、悟空とフリーザの表紙、およびジョジョ第4部キャラの表紙だった(1枚はヨメさんの分)。Vol.2は6月17日まで開催。そして2000年代から現在までを扱うVol.3は、7月17日から開催されるとのことだ。
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