ロボコップ2(1990年)
近未来のデトロイトでは、ヌークと呼ばれる麻薬が蔓延。取り締まるべき市警はオムニ社傘下にあり、警官はストライキを発動していた。そのオムニ社は、治安強化のためマーフィーに続くロボコップ2号を開発せんとするも、ことごとく失敗する。
マーフィーと相棒のルイスは、ヌーク密売組織の元締めケインを追うが、罠にはまってバラバラにされてしまう。復活後ケインの逮捕に成功するも、オムニ社の女性心理学者ファックスは、ロボコップのベースには殉職した警官よりも力に執着する犯罪者の方が適格とし、ケインの脳を移植してロボコップ2号を完成させる。
市警のみならず市そのものを買収して統治しようとするなど、オムニ社の存在がかなり大きくなっている。前作では2人の重役の競争が一方でロボコップを生み、もう一方は実はマフィアの黒幕で、社長はクリーンな人のように見えていた。しかし今作での社長は、市を牛耳ろうとする支配者たらんとしている。
劇場公開は前作から3年後で、劇中の時間軸は前作から1年後という設定だ。前作はシリアスなトーンだったのが、今回は悪い意味でコミカルになってしまっていて、ちょっと残念。バラバラにされたロボコップは見たくはなかったし、失敗を重ねるロボコップ2号のチープさも、かなりきつい。
ロボコップのボディーが、前作ではシルバーメタリックだったのが、今作では少しブルーがかっている。主要キャストは前作と同じだが、監督がアーヴィン・カーシュナーに変わっている。ちょっと残念な作りになっているのはこの人のせいかと思ったが、なんと『スターウォーズ帝国の逆襲』も監督している人だった。
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