ピーターラビット(ネタバレあり)
イギリスの湖水地方。ウサギのピーターは3匹の妹といとこのベンジャミンと共に暮らし、画家のビアに可愛がられる一方、老人マグレガー宅の庭に侵入しては野菜を頂戴していた。マグレガーが亡くなると、ピーターたちは家の中に入ってやりたい放題に。
そこへ、マグレガーの甥トーマスがロンドンからやってきた。潔癖性で動物嫌いのトーマスは、ピーターたちと対立。一方でトーマスとビアはデートを重ねて距離を縮め、ビアを取られた格好になってしまったピーターは当然ながら面白くない。ピーターたちとトーマスとの、本格的な対決が繰り広げられることに。
原作はビアトリクス・ポターによる絵本で、実写映画化は初だそうだ。舞台を現代に置き換えていて、トーマスはロンドンの高級百貨店ハロッズで働いているという設定から、序盤および終盤ではロンドンの街並みも舞台になっている。特に終盤では、タワーブリッジやビッグベン、バッキンガム宮殿といった名所もお目見えする。
原作のピーターはいたずら好きと聞いているが、ここでのピーターはかなりやりすぎ。トーマスの寝室に忍び込んで、トーマスが目を覚ますとトラバサミで手をはさんだり、配線を組み換えてトーマスがドアノブに手を触れるとふっとばされたり。だけど、それがシビアな空気にならず、笑いが起きる作りになっている。
ピーターをはじめとするウサギたちはCGで表現されているが、違和感なく実写に溶け込み、俳優たちとのやりとりも自然な仕上がりになっている。カメラがピーターたちの目線になっていたり、彼らが木や家の屋根にのぼったときの上の方からのアングルになったりと、観る側を人間とウサギたちとのどちらにも感情移入できるように作られている。
キャストは、ビアをローズ・バーン、トーマスをドーナル・グリーソン(『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』のハックス将軍)、マグレガー老人はサム・ニールだったが、エンドロールを見るまでわからなかった(汗)。声優陣が結構豪華で、ピーターの妹がマーゴット・ロビー、エリザベス・デビッキ、デイジー・リドリーだった。
劇中に流れる音楽は、ロック勢が結構使われている。ヴァンパイア・ウイークエンド、ランシド、ベースメント・ジャックスなど。エンドロール後半で流れた曲は、ヴァンパイアのエズラ名義だった。
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