西城秀樹さん死去
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最終更新日:2021/08/15
西城秀樹 レッド・ツェッペリン
西城秀樹さんが16日に亡くなられた。63歳だった。死因は急性心不全だった。
郷ひろみ、野口五郎と共に新御三家として活躍し、多くのヒットを飛ばした。先日、マツコ有吉の番組で広島出身アーティストのセールス別ベスト20というランキングを観たが、浜田省吾やユニコーン、矢沢永吉などを軽く引き離し、ぶっちぎりの1位だった。『ヤングマン』はそんなに売れたのかと、驚いた。
実は、秀樹さんは洋楽通でもあった。かなり前の雑誌インタビューで、アイドルとしてデビューした後にニューミュージック勢が台頭してきたとき、しまったそっちでデビューすればよかったと思ったそうだ。1971年レッド・ツェッペリン広島公演も体験されたそうで、アマチュアバンドでは『The Immigrant Song(移民の詩)』のカヴァーに挑戦するも、イントロのリフが難しかったと語っていた。
代表曲は『傷だらけのローラ』『炎』『ブーメランストリート』『ブーツを脱いで朝食を』『ギャランドゥ』といったところになると思われるが、洋楽カヴァーにも積極的だった。そもそも、『ヤングマン』も洋楽のカヴァーだし。ほかにも、ワム!の『Careless Whisper』を『抱きしめてジルバ』としてシングルカット。グラハム・ボネットの『ナイトゲーム』は、秀樹さんのオリジナルと思えるほどのクオリティーだった。バリー・マニロウとの共演も、果たしたことがあった。ライヴでは、ツアー毎に新しい洋楽カヴァーを必ず組み込んでいたそうだ。
若い人にとっては、『ちびまる子ちゃん』の主題歌『走れ正直者』を歌い、主人公まる子のお姉さんがあこがれていた人、という認知度らしい。また、『ターンAガンダム』の主題歌も歌っていたとのこと。これは知らなかった。2000年代以降は、2度の脳梗塞発症などで満足のいく活動をするのは難しかった様子だが、それでも生涯現役を貫いた。
個人的には、郷ひろみはテレビ番組の収録と2015年のサマーソニックで観たことがあるが、秀樹さんはとうとう生で観ることがないままになってしまった。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
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