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コーン(KoRn)『The Path Of Totality Tour: Live At The Hollywood Palladium』

公開日: : KoRn

コーン(KoRn)『The Path Of Totality Tour: Live At The Hollywood Palladium』

コーンが2011年にリリースしたアルバム『The Path Of Totality』に伴うリリースパーティーを、カリフォルニアのライヴハウス、ハリウッド・パラダイムで実施。その模様を収録したDVDがリリースされている。ワタシが持っているのはCDが同梱された版だが、収録曲はDVDとCDで同じになっている。

このアルバムの特徴は、ダブステップDJとのコラボレーションをおこない、ダンス/テクノに接近していることだ。問題作とも意欲作ともとれ、ファンにとっては賛否が分かれると思われる。このリリースパーティーでは序盤7曲をこのアルバムの曲で固め、スクリレックスなどのゲストDJたちもステージに加わっている(但し、映像はあくまでコーンのメンバー中心なので、よく観ていないとゲストたちに気づかない)。

8曲目が『Here To Stay』で、以降はキャリアを総括したベストヒット編成になり、野心的な前半からコーンカラーを打ち出す後半へとシフト。イントロを引っ張りに引っ張った、『Another Blick In The Wall』のカヴァーも披露される。パンクが登場したときプログレは非難の的にされたが、のエディ・ヴェダーといい、ジャンルに関係なくフロイドのこの曲を拠り所にしていたキッズもいたのだと思わされる。

会場は、1階フロアがオールスタンディングで、終盤ではサークルモッシュも発生。横に広い2階席もあり、ライヴハウスというよりシアターと言った方がいいかも。しかし天井は低く、密閉感たっぷりだ。ブルーのライティングがステージを彩っていて、コーンにはブルーのイメージはないが、結構マッチしている。CDを聴いていると、フロアの客の歓声まで収録されていて、生々しさが伝わってくる。

『Shoots And Ladders』でのジョナサンのバグパイプ、イケイケ状態に持って行く『Got The Life』を経て、ラストは必殺の『Blind』。原曲にはない、じらしまくりのイントロを映像で観るのは、たまらない。

ボーナス映像として、メンバーのインタビューが収録されている。『The Path Of Totality』の特徴でもあるダブステップDJとの共演だが、どのメンバーも口を揃えてスクリレックスを絶賛している。90年代半ば、ロックアーティストがテクノ勢との共演を多数果たしていたことを、ちょっと思い出した。

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