パディントン（2014年、日本公開2016年）

南米ペルー。叔父夫婦の影響でロンドンにあこがれを抱いていた知能のあるクマは、大地震で叔父が亡くなり、叔母が老クマホームに入ったのを機にロンドンへ。しかし誰からも相手にされず、途方に暮れているところをブラウン一家が通りかかる。住処が見つかるまで一家にお世話になることとなり、メアリー夫人は駅名をとってクマにパディントンと名付けた。

都会の生活に慣れないパディントンは、家の中を水浸しにするなど騒動を起こすが、骨董品店で見つけたスリを捕まえてヒーローになり、一家とも少しずつ打ち解けていく。一家の主ヘンリーとパディントンは、かつてペルーで叔父夫婦が会った探検家の行方を探すが、一方で大英自然史博物館のミリセントは、パディントンを剥製にしようと目論んでいた。

原作は絵本ではなく、小説だそうだ。観る前はなぜロンドンが舞台なんだろうと思っていたが、冒頭のペルーでのいきさつで納得。個人的に2度ロンドンに旅行していることもあって、ビッグベンやタワーブリッジといった観光名所だけでなく、スリとの大捕物を繰り広げていたのがノッティングヒルのポートべローマーケットだったことや、ブラウン一家の自宅があるのがそのノッティングヒルとアビーロードスタジオの中間あたりとわかり、そこでもテンションがあがった。

キャストは、ワタシが見てわかったのは、ミリセントのニコール・キッドマンくらい。パディントンを捕まえようとブラウン邸に屋上から忍び込むシーンは、元旦那トム・クルーズの『ミッション：インポッシブル』のパロディだろう。