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クランベリーズ(The Cranberries)のドロレス・オリオーダンさん(Dolores O’Riordan)死去

公開日: : 最終更新日:2021/04/08 追悼

The Cranberries『Everybody else is doing it, so why can't we?』

クランベリーズのリードシンガー、ドロレス・オリオーダンさんが15日に亡くなった。この記事を書いている時点で死因は不明。まだ46歳の若さだった。

クランベリーズはアイルランドのロックバンドで、90年代には次々にヒットを飛ばしていた。『Dreams』は映画『ユー・ガット・メール』にも適用され、日本のお茶のCMにも使われた。『Linger』は『Dreams』に並ぶ初期のヒット曲で、ソフトで透明感溢れる曲調が、個人的に好きだった。『Zombie』はアイルランドの爆弾テロ事件で亡くなった子供の視点から歌詞を書いた曲とされ、メッセージ性の強い反戦歌だった。

UKのアーティストがアメリカに進出しては商業的に苦戦する中、クランベリーズはかなり成功した方だと思う。が作った轍にシニード・オコーナーやエンヤ、そしてクランベリーズやコアーズが続いた。アイルランドのアーティストたちは継承を続けていったのだと、勝手に解釈している。

ドロレスさんのヴォーカルは癒しと過激の二面性を備え、インタビューは結構強気な発言をしていた記憶がある。その一方で、体調が不安定な時期もあった。

個人的には、1度だけクランベリーズのライヴを観たことがある。96年の来日公演で、中野サンプラザで観たと思う。サードアルバム『To the Faithful Departed』に伴うツアーで、バンドのライヴパフォーマンスはまだ発展途上だったが、ドロレスさんの存在感は圧倒的だった。

バンドは2004年から活動を休止していたが、2009年から再開させていた。せめてもう1度、ライヴを観てみたかった。70代になっても現役バリバリで活躍しているアーティストが少なくない中、40代での死は早すぎる。とても残念だ。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

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