お台場のスクリーンX
『キングスマン:ゴールデン・サークル』は、お台場のシネコン「ユナイテッド・シネマ」のスクリーンXで観た。
スクリーンXとは、正面だけでなく左右の側面にも映像が映される、つまり3面スクリーンだ。視界は270度になるとも言われ、昨年7月に日本上陸。現時点では、お台場にしかない。いつかは体感したいとチャンスを伺っていて、今回やっと叶った。どうやら、imaxやMX4Dよりも敷居が高く、どの作品でも対応とはいかないらしい。
シアターに入ってみると、左右の壁は、見たところ特殊な素材には見えず、通常の壁と変わらないように見えた。映像はどうやって映すのかというと、左右の天井にプロジェクターが吊るされていて、右のプロジェクターは左の、左のプロジェクターは右の壁に、映しているようだった。
映画全編が3面ではなく、最大30分程度になっている。今回の『キングスマン:ゴールデン・サークル』では、冒頭のエグジーとチャーリーとのロンドン市街地でのカーチェイスや、中盤にエグジーとハリーがイタリアの山中にある麻薬工場に潜入するシーン、そしてクライマックスのゴールデン・サークル本部での攻防などのときに、3面になった。一気に視野が広がり、臨場感のすごさがハンパない。よく見ると左右の映像はわりかしシンプルだが、それでも今までに体感したことのない感覚が味わえる。
3面スクリーンを体感するには、どの席に座るかが結構重要だ。事前にネットで調べたところ、席が前の方だったり端の方だったりした場合、臨場感は味わえても全体が見えないようだ。というわけで、ワタシは最後列の真ん中の席を押さえ、これが正解だった。座席の予約も、中段より後ろの真ん中の席から埋まっている様子だ。
近辺に住んでいない人にとっては移動時間と交通費をかけることになるし、ワタシも横浜からわざわざ繰り出してきた。しかし、その甲斐はあったと思うし、1度は体感して損のないシステムだ。
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