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ミューズ(Muse)『Live At Rome Olympic Stadium』

ミューズ『Live At Rome Olympic Stadium』

がローマのオリンピックスタジアムで行ったライヴ映像が、DVDリリースに先駆けて期間限定でTOHOシネマズ六本木ヒルズにて劇場公開されており、観に行ってきた(2013年11月)。

スタジアムのキャパシティは、日産スタジアムを軽く凌いでいるように見える。ステージセットも大規模なスクリーンになり、花道がアリーナ中央に突き出している。そして演奏は、キーボードのサポートを含む4人のみだ。

今回の映像はフルハイビジョンの4倍の画素数になる4Kカメラで撮影されたとのことで、さすがに鮮明できめ細かく、そして画面との距離感が縮まったような感覚がある。3Dテレビは一般家庭に普及しないが、4Kテレビはコストが下がれば普及の可能性はあると思わせてくれる。

セットリストは、序盤にして『Plug In Baby』や『Knights of Cydonia』などの大技を繰り出してしまうという、意表を突く展開に。マシューは何本ものギターを使い分け、クリスはベースのみならずコーラス、ハーモニカなどを駆使。ズの曲はこの人のリフで始まることが多いと、改めて気づかされる。ドムのプレイは、ここではパワー型にシフトしているように見えた。

スタジアムらしい演出も結構あった。『Animals』では、バックドロップの映像に出ていたスーツ姿の紳士がいつのまにかステージ上にいて、お札?をばらまきながら曲が終わる頃には花道の先端で倒れていた。『Feeling Good』でも、キャリアウーマン風の女性がステージに現れ、最後はガソリン(に見立てた水だと思う)を浴びて倒れていた。

花道の先端、Bステージでの演奏も。ドラムセットは縮小版で、ドムはスタンディングでプレイ。『Guiding Light/Blackout』では電球型の気球が上空を飛び、なんとそこから人が宙吊りになってお札をばらまいていた。『Supermassive Black Hole』では、マシューはステージを降りてできる限りモッシュピットに詰めたファンにタッチしながら歌う。Bステージの下に潜ったマシューをカメラは追うのだが、なんとそこには先ほどの紳士と女性が棺桶に入っていた。芸が細かすぎる(笑)。

ステージは、2度のアンコールを経て『Starlight』で締めくくられた。スタジアムを支配し切ったというか、なんともまあすごいライヴだった。スタジアムバンドとしては、と来て、ミューズはこの系譜に名を連ねる領域にのし上がってきたと思う。

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