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コーネリアス(Cornelius)『from Nakameguro to Everywhere tour ’02-’04』

コーネリアス(Cornelius)『from Nakameguro to Everywhere tour '02-'04』

の2001年作『Point』に伴うツアーを収録したライヴDVDを観た。

まず、オープニングが出色の出来だ。ステージが白い幕で覆われているのだが、そこに小山田のシルエットが映し出され、小山田が幕に指をかざすとそこに「from」「Nakameguro」「to」「Everywhere」という字が浮かび、幕がストンと落ちてメンバーの姿があらわになったところで『Point』となる。首都高を疾走するPVがバックに流れる中、淡々と演奏する小山田及びメンバーの姿を、カメラはさまざまな角度から捉えている。

ライヴは単一の公演を撮ったものではなく、国内およびワールドツアーの各公演の映像をミックスしている。ので、1曲の中でも映像が次々に変わって行き、メンバーの衣装もその都度入れ替わっている。映像も、当時としてはかなり凝った作りでありかつユニークでもあって、十分に楽しめる。

ライヴ終盤では、お約束の客をステージに上げてテルミンで『Love Me Tender』を弾かせるシーンがあるのだが、国を問わずみな笑顔に満ちていて、観ている方も心が温まった。小型のプログラミング機材を最初は自分で操り、やがてフロア前方のオーディエンスに預けて彼らに好き放題いじらせるシーンもあるが、コレはの『Dentaku』時のパフォーマンスを引用したのかな(これらは『Sensuous』のツアーでもやっていた)。

映像は、ライヴの流れを忠実に再現しつつ、ツアーのオフショットも合間合間に挿入されている。ツアーバスでの移動やスタッフとの食事など、ステージとは違ったメンバーのリラックスした表情が伺える。ドラムのあらきゆうこは、このときは金髪だった。ワタシはこのときのツアーは2002年ののみ、しかも半分強くらいしか観ていなかったので、ライヴの様子が事細かに観ることができたのはとても嬉しかった。オーラスが『Brazil』なのだが、このときの映像がまさにフジロックのものだった。

コーネリアスの音楽性および活動範囲が拡大したのは『FANTASMA』からと思うが、それがより深化したのが『Point』とそのツアーと思う。個人的にも、コーネリアスにのめり込むようになったのはこのときからだ。

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