マトリックス リローデッド(2003年)
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最終更新日:2022/03/16
マトリックス キアヌ・リーブス, ディストピア, ローレンス・フィッシュバーン
人類最後の街ザイオンに、コンピューターがセンチネルと呼ばれる巨大なタコのようなロボットを送り込んで殲滅を図ろうとしているという情報が入る。残された時間は72時間。評議会は武力によって迎え撃つ方針になるが、モーフィアスはマトリックスを制御できれば攻撃を防げると主張し、ネオやトリニティらを引き連れて独自に行動する。
前作ではその存在が語られるだけだったザイオンの状況が、明確になった。マトリックス上での戦いを進めているのはザイオンの総意ではなく、モーフィアスが評議会においては浮いた存在になっていることがわかる。現司令官のパートナーである女戦士ナイオビが、以前はモーフィアスのパートナーであったことも明らかになる。
マトリックス内の攻防だが、シリーズ中最高の密度に達している。まず設定。オラクルのことばにより、ネオたちは人類を救うべくマトリックスのソースを目指す。ソースの入り口を開けるキー・メーカーを伴うべく、エグザイルと交渉および戦闘。エグザイルとは、不要な存在になったが削除命令を無視してマトリックスに留まる不正プログラムで、エージェントも安易に手を出すことができず、ネオたちとは交渉次第で敵にも味方にもなる存在だ。
アクションシーンも、かなりすさましい。自身のコピーを無限に作り出せる能力を得た、エージェント・スミスとネオとの対決。スミスのしつこさとネオの能力とが拮抗し、どちらも譲らない。ネオは空を飛べる能力まで発揮し、仲間には「スーパーマン」と呼ばれる(笑)。キーメーカーを伴ってモーフィアスとトリニティはソースを目指すが、高速道路での逆走ありのカーチェイスやトレーラー上での格闘など、臨場感がすごすぎる。
主要キャストは前作と同じ人だが、見ながら思い出したことがひとつあった。モーフィアスたちが乗る船ネブカデネザル号の操縦、およびネオたちがマトリックスに行っている間に船を預かるリンクというキャラクターが、今回から登場。この人のパートナーは、当初アリーヤで撮影を進めていたが、事故死してしまった。劇中で演じているのはノーナ・ゲイで、マービン・ゲイの娘。個人的には、プリンスの『the BEAUTIFUL experience』で観たことがある人だった。
終盤、ついにソースにたどり着いたネオは、マトリックスを作ったアーキテクトに会い、ある選択を迫られる。
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