イギー&ザ・ストゥージズ(Iggy & The Stooges)『Live In Detroit』
公開日:
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Iggy Pop/The Stooges フジロック
2003年8月のデトロイト公演を収録した、イギー&ザ・ストゥージズのライヴDVDがある。日程的にはイギーが(ストゥージズではなく)単独名義でフジロックに出演してから約2週間後というタイミングだ。
セットリストは、序盤から中盤がストゥージズの初期2枚のアルバムから。終盤はイギーの最新作『Skull Ring』でストゥージズが参加した曲を披露し、ラストは『I Wanna Be Your Dog』のリプライズで締めるという具合。個人的には、2004年に観たマジック・ロック・アウトを思い起こさせる内容だ。序盤は客がおとなしめのように見え、地元デトロイトということでイギー自身がとても張り切っているにもかかわらず、それが客とは噛み合っていないような感じだった。
空気が一変したのは『Real Cool Time』のときで、イギーが客に向かってステージに上がって来いと挑発してからのこと。あっという間に何10人というファンがステージを占拠し、イギーの歌声は聴こえてはくるが、イギー自身がどこにいるかが判別しづらい状態に。淡々とギターを弾いているロン・アシュトンに話しかけるファンもいる。次の『No Fun』になったところでやっとイギーの姿が確認でき、それでももみくちゃになりながらなんとか歌うというありさまだった。
以上が約60分の本編で、エクストラ映像がなんと本編以上の80分で収められている。まずは、ニューヨークで行われたインストアライヴ。狭いステージでドラムセットを持ち込めず、替わりにダンボールで即席のドラムを作っている。イギーも椅子に座ったまま歌い始め、曲間にはレコーディング時のエピソードを披露したり、次に歌う曲の解説をしたりと、貴重かつうらやましいシーンが続出。そして、インストアとは言いながらなんと10曲も演奏し、イギー自身もノッてきたようで途中から上半身裸になり、という具合。
他にはベースのマイク・ワットのツアーダイアリーもあり、以前はいちファンとしてストゥージズの曲を聴いていた身なのに、それが自分もメンバーのひとりとして参加しているなんて信じられない、といった旨のことを書いていた。
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