エイリアン(1979年)
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最終更新日:2021/03/21
エイリアン シガニー・ウィーバー, ノオミ・ラパス
西暦2122年。地球に帰還途中の宇宙貨物船ノストロモ号は、救助信号をキャッチしてその惑星に降り立ち調査。カニのような異生物が船員のひとりケインのヘルメットを突き破って顔面に貼り付いてしまい、女性船員リプリーは感染を危惧して乗船拒否しようとするが、船長はケインを乗船させる。
やがて異生物はケインの顔面から剥がれ落ちて死んだが、ケインは食事中に突如苦しみだし、胸を突き破ってヘビのような異生物が飛び出した。異生物は急激に成長し、船員は次々に殺される。科学者アッシュが有効な打開策を出せないのに苛立ったリプリーは、船のマザーコンピューターに直接問いかける。その答えは、会社の使命は異生物の捕獲を優先させ、船員の命は二の次ということだった。
言わずと知れたSFホラー映画の傑作で、宇宙船の中という「密室」において、得体の知れない生物に命を奪われるかもしれないという恐怖にさらされるスリル感はすさまじい。個人的にホラー映画は気持ち悪くてほとんど観ないが、『エイリアン』はギリギリ耐えられる。
2012年公開の『プロメテウス』は、『エイリアン』1作目の前日譚とされている。シガニー・ウィーバー演じる主人公リプリーがノオミ・ラパスのエリザベス・ショウとダブるだけでなく、ケインの乗船を拒否しようとするくだりは、シャーリーズ・セロンのメレディスともダブる。、
ストーリー上のつながりは、序盤で確認できる。降り立った惑星で船員たちが探査したのは馬蹄型の建造物で、『プロメテウス』でエンジニアが乗っていた宇宙船とダブる。その内部にて化石化したエンジニアが発見されるのだが、象のような頭部が実はマスクだったとわかるのは、『プロメテウス』でのことだ。
改めて観て気づいたのは、ノストロモ号はかなり大きな宇宙船だったこと。また、ウィキペディア情報によると、真の任務が発覚したところでアッシュがリプリーを殺そうとして、丸めた雑誌を口に突っ込もうとするのだが、その雑誌は『平凡パンチ』で、表紙は山口百恵とのこと。しかし、表紙まで確認することはできなかった。
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