ロード(Lorde)@フジロック’17
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Fuji Rock Festival'17 フジロック
3年前のロードのステージは、衝撃だった。個人的にレッドマーキーで観たアーティストの中でも、2002年ザ・ミュージックをしのぐ、マーキーのベストパフォーマンスだったと思う。しかも、当時若干17歳。今回はグリーンステージのトリ前に進出したが、まだ若干20歳だ。
だだっ広いグリーンステージに、機材設置はコンパクトだ。ドラムを中央に、両サイドにキーボード/プログラミングという具合。3年前より、キーボードプレーヤーがひとり増えている。そして、最後にロード登場。黒のドレス姿で、足元は白いスニーカーだ。やはり、存在感がある。
今年セカンドアルバム『Melodorama』をリリースし、持ち歌のレパートリーが増えた。それだけでなく、パフォーマーとしての表現力も増強された。広いステージを忙しく歩き回り、体を前後に折るようなダンスをし、ステージの縁に腰掛けて歌ったり、歌い終わりに寝転んでみたり。MCもかなり豊富で、本人も3年前にレッドマーキーに出演したことを語っていた。シンガーにとどまらず、演劇的な要素も加わってきている印象だ(開演直前のBGMがケイト・ブッシュだったのが暗示的だった)。
2人になったキーボーディストだが、どちらがどう分担していたのかはわからなかった。SEやサンプリングも、どちらかが担っていたのではないかと思われる。両サイドのスクリーンはロードを捉え、バックドロップのスクリーンはPVなどを流していた。
『Royals』を経て、彼女はスニーカーを脱いだ。そして次の曲で、なんと歌いながらステージを降りてしまい、モッシュピットに突入。2001年にパティ・スミスが『Dancing Barefoot』のときにステージを降りてモッシュピットに突入した後、ステージに戻ってブーツを脱いだことがあった。それを思い出したが、ロードは逆で、裸足でステージを降りてしまってケガとかしなかっただろうかと心配になった。
ラストは『Green Light』で、彼女には珍しいアッパーな曲調は、オープニングでもラストでもいける万能チューンになりそうだ。彼女は「see you soon」と言っていたので、近いうちに単独公演での再来日が実現するかも。
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