ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム
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Fuji Rock Festival'17 フジロック
ザ・ゴールデン・カップス(以下カップス)のドキュメンタリー映画を観た。
カップスは1966年にエディ藩とデイブ平尾を中心に結成。横浜本牧にあるクラブ「ゴールデンカップ」のハウスバンドとしてデビューした。やがてテレビ番組でも取り上げられるようになり、その人気と実力が広がった。その後何度かメンバーチェンジを繰り返し、1972年に解散。2004年に再結成し、映画はこのときに制作されている。
映画は「Side A」「Side B」の2つのパートから成っている。「Side A」では、メンバー当人を始め、バンドの関係者や家族、ファン、他のアーティストたちが、当時のことを振り返りながら語る。アーティストでは、ビートたけし、忌野清志郎、矢野顕子、Char、ジョー山中など、多彩にして蒼々たる顔ぶれが並ぶ。当時の映像もいくつか流されて、演奏シーンも断片的にではあるが見ることができる。そして「Side B」は、2004年に行われた再結成ライヴを収録している。
音としてはグループサウンズと洋楽ロックの両方の面を兼ね備えていて、他のグループサウンズが帯びていたようなアイドル性は感じられない。クリーム『I'm So Grad』、ザ・バンド『The Weight』、プロコル・ハルム『A Whiter Shade Of Pale』などのカヴァー演奏もある。活動時期は日本の音楽がグループサウンズからロックに転換する時期だったと思われ、その橋渡しを果たしたバンドなのではないだろうか。また、柳ジョージやミッキー吉野など、後にそれぞれ活躍する人たちが一時在籍していたのにはびっくりだった。
ザ・ゴールデン・カップスは、今年フジロックフェスティバルに出演する。
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