*

ザ・ビートルズ『1(デラックス・エディション)』

公開日: : 最終更新日:2017/04/30 The Beatles

ザ・ビートルズ『1(デラックス・エディション)』

2000年にリリースされたのベストアルバム『1』が、2015年にDVD付で再発。いや、再発なんてもんじゃなく、大幅なバージョンアップだ。ワタシは、ボーナスDVD付のデラックスエディションを入手していた。

まずCDだが、ジョージ・マーティンの息子ジャイルズがリマスターを手がけたそうで、音質が向上している。・・・しかし、ワタシは2000年の『1』を持っておらず、それ以前の赤盤青盤やパスト・マスターズが脳内での比較対象になっているので、なおのこと鮮明に聴こえる。

DVD1枚目は、27曲のジックビデオだ。見覚えのある映像もあるが、はじめて観る映像もあり、新鮮だった。『Yellow Submarine』のアニメの映像をしっかりと観るのは、恐らく今回がはじめてだ。のんびりした曲調は個人的に好きではないのだが、60年代でこのアニメのクオリティはすごい。

ボーナスDVDは、テレビ番組出演時のものや、1枚目のオルターネイトバージョンなどで計23曲。キャリアを代表する曲とは言いがたい『Hey Bulldog』が入っているのは、マニア向けだろうか。ラスト2曲に90年代のアンソロジープロジェクトで日の目を見た『Free As A Bird』『Real Love』を配しているのは、納得だ。

特典映像では、いくつかの曲についてポールとリンゴがコメントしている。『Hey! Jude』での、中盤まではバンドだけが映っていたのが、コーラスに差しかかったところで引きの画面になり、取り囲んでいたファンがなだれ込む演出を、ポールはなつかしそうに語っていた。リンゴによれば、ルーフトップセッションでの「観客」は、ヨーコとリンゴのパートナーの2人だけだったそうだ。

60年代アーティストのPVが、21世紀に50曲も観れることは快挙だと思う。よくぞこれだけの映像が残っていたものだ。これも、ビートルズだからこそなし得る技なのだろう。

関連記事

ザ・ビートルズ(The Beatles)「フロム・リバプール・トゥ・サンフランシスコ」

イギリスのテレビ局が制作した、ビートルズのドキュメンタリー映像を観た。タイトルはメンバー4人

記事を読む

ジョージ・マーティンさん(George Martin)死去

音楽プロデューサーのジョージ・マーティンさんが9日に自宅で亡くなられた。90歳だった。

記事を読む

ビートルズを呼んだ男

TBSで、戦後の昭和にまつわる出来事と、それを仕掛けた人物を取り上げるというスペシャル番組を

記事を読む

The Beatles In Tokyo 1966

銀座で行われている、ビートルズの写真展を観に行って来た(開催は明日までだったので)。今年はビ

記事を読む

ビートルズ研究所

BSイレブンというBS放送局にて放送された、ビートルズの特番を観た。 DJのロバート・

記事を読む

S