宝島社ムック「DAVID BOWIE」
宝島社から、デヴィッド・ボウイ大回顧展に先駆けるように去年12月に発売されたムック本がある。
写真は、まず冒頭に鋤田正義撮影のものが惜しみなく使われている。73年初来日、77年のイギー・ポッププロモ来日帯同時に撮影したもの、80年京都(CM撮影のための来日だろうか)など、日本人にとってはボウイをより身近に感じられて嬉しい限り。そのほか、イタリアはボローニャで開催された大回顧展のものもある。日本の大回顧展に行った身としては感動がよみがえる一方、展示物の配置が日本とは微妙に異なっていることに気づく。
ボウイのロングインタビューも掲載。『Heathen』リリース時のものだそうで、自身の活動はもとより、ソニック・ユースやピクシーズについても言及している。彼らは優れたいいバンドなのに、なかなか世に認知されないと嘆いていた。また、バイオグラフィーやコンパクトながらディスコグラフィーもある。ボウイをあまり知らず、そしてかいつまんで知りたい人にとっては、ありがたいコーナーかも。
そして、このムックの真の価値は付録のトートバッグにある。ヒステリックグラマーとのコラボレーションで、アラジン・セインのボウイがプリントされている。ぶっちゃけ、書店で見かけたとき一度はスルーしたのだが、トートバッグほしさに買ったのだった(笑)。なので本編の方にはあまり期待していなかったのだが、上記の通りだ。個人的にトートバッグを使う習慣がないのだが、これなら使うかも。
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