鋤田正義写真展:SUKITA / M Blows up David Bowie & Iggy Pop
ミック・ロックの個展「DAVID BOWIE by MICK ROCK」は3月13日まで開催されているが、実は写真家鋤田正義の写真展も行われていて、併せて観に行ってきた。こちらは、3月6日で終了している。
会場は、品川駅から10分近く歩いたところにあるキャノンホールSというビルの1階にあるキャノンギャラリー。なんと、入場無料だ。キャノンギャラリーということは、鋤田が使っているカメラはもちろんキャノンなのかな。
鋤田はデヴィッド・ボウイに近い日本人のひとりだが、今回はボウイに並ぶロックアーティストのイギー・ポップの写真もあった。まずはボウイ。70年代後半と21世紀の大きく2種類が展示されていた。70年代後半のものは、昨年ボウイが亡くなったときに出回っていた写真が多かった。阪急梅田駅でのボウイとか。
そしてイギーだ。こちらも70年代後半と直近の2種類。前者は黒髪で細身で知的なイメージだが、後者は金髪で上半身裸で肉体美を誇っている。ボディには、傷なのか縫った後なのか、とにかくたくさんの筋があった。そんな中、野外ステージで、モッシュピットにいる人の大半が日本人という写真があった。この条件に合致するのは、フジロックフェスティバルだ。しかしPAの位置が今とはちがうので、恐らくは豊洲開催の98年だと思われる。
70年代後半とは、ズバリ77年1月のことだ。この時期にボウイが来日したこと自体は知っていたが、何のための来日なのかずっとわからなかった。今回の鋤田の解説で、はじめてそれがわかった。イギーのアルバム『The Idiot』をボウイはプロデュースしていて、プロモーションで2人は来日していたのだという。鋤田は声をかけ、2人を撮影することに成功したとのこと。ここで撮ったうちの1枚がボウイの『Heroes』のジャケットに使われ、鋤田自身の代表作にもなった。2013年に突如リリースされた『The Next Day』にも流用されているのは、周知の事実だ。
ボウイと鋤田、イギーと鋤田のショットもあった。2人ともにこやかで、とてもいい表情をしていた。
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