アルゴ(2012年)
1970年代後半のイラン。アメリカの後ろ楯で就いたパーレビ国王の悪政に対し、やがてイラン革命が勃発。パーレビは病気の治療と称してアメリカに亡命し、イラン国内は反米感情が高まっていた。新政府軍はアメリカ大使館を襲撃し、大使館で働くアメリカ人6人は脱出して、カナダ大使の私邸にかくまわれる。CIAが考えた6人の救出作戦は、なんとニセ映画撮影のロケハンを装うことだった。
実話の映画化で、エンドロールで劇中の場面と実際の写真が左右に並べられるのだが、革命軍の会見やクレーンに吊られている人など、生々しい映像は実は現実に忠実であることがわかる。6人の役者と本物のパスポート写真も並べられていて、そっくりな人が起用されている。6人はカナダ人を装って脱出に成功。カーター大統領はCIAの作戦を機密扱いとし、当時はカナダ大使とカナダ国家による救出という報道がされたそうだ。
映画制作クルーなど演じられない、軍が張っている空港を突破できるはずがないと、当然反発する6人。しかし、空港での執拗な尋問の際に受け答えをしたのは、最も反発していた男だった。6人は大使館を襲撃される直前に資料を燃やしたりシュレッダーにかけたりしたのだが、軍は子供を使ってシュレッダーの紙片をパズルのように組み立てさせる。さすがに脚色もあるとは思うが、にしてもすごい世界だ。
ワタシが見てわかった役者はひとりだけで、作戦を考え、現地に赴いて6人を導いたCIA工作員トニーを演じたベン・アフレックだ。アフレックは監督も務めており、制作はジョージ・クルーニーとの連名になっている。てっきりエンタメ畑の役者かと思いきや、いつのまにかアメリカの良心を背負うポジションにいるらしい。
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