ダイナソーJr.(Dinosaur Jr.)@EX Theater
公開日:
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最終更新日:2017/03/04
Dinosaur Jr. サマソニ, ダイナソーJr.
去年のサマソニにも行っているので、今回の来日が発表されたときはチケットを取るのを躊躇した。が、そんなもやもやを吹っ飛ばしてくれる、会心のライヴだった。
なんと、定刻の19時30分きっかりに3人がふらっと登場。その後慌てて客電が落ち、『The Lung』でライヴはスタートした。彼らはステージ前方に陣取り、機材も彼らのすぐ後方に設置されている。つまり、ステージ後方はがら空きだ。
jマスキスはラフなTシャツ姿で、ロングの銀髪は今やトレードマークだ。ベースのルー・バーロウのもじゃもじゃな長髪もトレードマークだが、更に今回はアゴヒゲをたくわえていた。ドラムのマーフのスキンヘッドは、遠目にもわかりやすい(笑)。
序盤、音が荒削りすぎて、機材の調整をしくじっているんじゃないかと思ってしまった。しかし、もともと轟音爆音の人たちなので、お構いなしとばかりに弾きまくり、叩きまくりに。マーフのドラムセットはタイコの数が絞られたかなりシンプルな形式で、いつもこんなだったかなあと思った。
Jは1曲毎にギターを替えていた。アクションらしいことをしない人で、足を一歩前に踏み出して上体を少し揺らしながらギターを弾く姿は、お馴染みの光景だ。対照的なのがルーで、足を投げ出すようにしながらまるでギターのカッティングのようにベースを操る。その仕草が、なんだか楽しそうだ。ワタシはステージ向かって右、つまりルー側だったので、この人の音がよく聴こえた(Jの轟音ギターはどこにいてもよく聴こえる/笑)。マーフはリズムの要で、一見好き勝手やっていそうなJもルーも、実はマーフに合わせているように見える。
新譜『Give A Glimpse Of What Yer Not』の顔的な『Goin Down』も早々に披露。更に、ギターテクが加わっての4人編成で早くも『The Wagon』ときた。そして、この後がすごかった。『Feel The Pain』のイントロを弾いたかと思ったら『Out There』になり、その後正式に『Feel The Pain』を演るというユニークな流れに。『Little Fury Thing』までの5~6曲、Jはギターを替えずジャズマスターで弾きまくっていた。
終盤も『Freak Scene』『Gargoyle』で攻め立て、本編が終了。アンコールは曲のフォーマットにとらわれないフリーセッションになり、Jもルーも弾き倒していた。きっかり21時に終了し、つまりきっかり1時間30分のパフォーマンスだった。
2005年に再結成したときは期間限定の一時的な活動かと思われたが、それがいつのまにか10年以上が経過した。編成はオリジナルメンバーだが、ルーやマーフが脱退した後の曲を演奏するのも、最早意外ではなくなっている。紆余曲折を経た今のダイナソーは、年輪を重ねてとてもいい状態にあるように思え、これからも轟音かつポップな曲を届けてくれるに違いない。
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